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02:すべてはレット・イット・ファッキン・ビーである(副題:「まま、は、まま、でええねん」)

 こんにちは、灰崎はいざき凛音りんねです。初めましての方は初めまして、「三十路卒業済みゴスパン男子」として以後お見知りおきをば。ばばば。ば、と言えばバ、バーンズ・コートニー?!

 え? なんだかいつもよりテンションという和製英語がおかしいって?

 初めてまともに企画記事書くからだよ!!!

 おっと、のっけから逆ギレかまして申し訳ございません。実はすでにこの企画には掌篇小説で別途参加しているのですが、あれは完全なる自己満足として書いて投げただけなので、実質こちらがお初となるのです。

 ましてこれはエッセイ、「予めアウトラインを立て短め(当社比)に仕上げて目次まで付記する」、という長文癖歴30年以上の勢い優先しがち野郎(編集部注:灰崎凛音)にとって『修行』とも言える自己ルールを設けた書き物、こんな無駄話をしているヒマはございません。

 
 というわけで、エッセイ第2弾のタイトルはビートルズの「Let It Be」からちょいとばかりもじって付けましたが、え、むしろサブタイの方が分かり易くね? と今になって思ったり思わなかったり。でも意味不明ですよね、イミフイミフ。
 よって、これから語ります。最後までどうぞお付き合いくださいませ。


■レット・イット、え、何?

 とかくこの世は世知辛い、とかくこの世は住みにくい、とかくこの世は『生きづらい』、と漱石の時代から言われております。ところで僕は『生きづらさ』という単語が好かんので以後使用しません(これについてはまた別途書きたかったりする)。

 例えば就活が上手く行かないとか、受験勉強が大変とか、労力に見合った賃金を支払われないとか、気になるアイツとなかなか良い感じ❤︎になれないとか、まあ尺度は人それぞれですが、とかく思うように進まんのです、人生とかいうやつは。

◇灰崎の場合 〜"Let It Fuckin' Be"の境地に至るまで〜

 忘れがちですが僕もそれなりの歳なので、これまで幾那由他回ほどこの世の、もっと言えばこの日本社会のままならさは多少なりとも体験して参りました。

 僕には持病があり、持病も病歴が四半世紀を超えると障害とか呼ばれてしまうわけですよ、ええ。っていうかそうしないと中々にできませんからね、生活が。

 持病は生まれつきですが、そりゃもう人並みに呪ったこともありますよ、森羅万象を。

「なんで俺だけがこんな体質なんだ?」
「なんであいつらができることが、病気のせいで俺にはできないんだ?」
「なんで俺? なんで他ならぬ俺がこんなクソほど厄介な性質なんだ?」

若き日の灰崎

 でも事実は事実として、僕の持病は完治せんもんなのですよ。
 そこで僕は考えを以下のように改めました。

「何かを呪うのも時間と労力と体力の無駄だから、
 如何にしてこの持病と折り合いをつけてうまーく生き延びるか考えよう」

 幸い、僕には音楽を作ることと小説などの文章を書く、という生き甲斐がありました(前者は来年企画があるよ!)。 
 ですから、治療とそれらにフォーカスすることにしました。無論、何か・誰かを呪いたくなる時もありました。
 しかしそれを現実世界では実践せず、音や言葉の海でバレないようにやってやりました。

 ビートルズの「Let It Be」、分かり易く言えば「在るがままに」
 持病も、完治しないのですから「在るがままに」しながら、「どう付き合って行くか」と思考を変え、それに起因する執筆活動や音楽活動、その他の生活への「障壁」についても「在るがままに」、壁に落書きでもしてバンクシー気取ってりゃ、ちったぁは楽しくなります。

 でもそれだと腹立たしいのでFワードを付けました。

(※これが理由で選考から外されたらどないしょ!)

■ままならないものをままなろうとするからしんどいのだ

 僕の持病は、まあ僕はしんどいですが、他にも比較対象にならんほど大きな「ままならさ」を抱えて今日も、今この瞬間も生きている方々の存在は、先刻承知です。

 僕には住む家があって、決して裕福ではないっていうかぶっちゃけ低所得者ですが食べるに困ることもなければ、あまつさえ「人生の相棒」という存在がおります。
 それだけで僕は充分に果報者だと思います。

◇だからこそ「まま」は「まま」でええねん

 ここで本来のお題に話を戻しましょう。

「想像していなかった未来」

 予想外でしたね、日本に居るってのが。
 僕は齢十八にして「永住」のつもりでアメリカはニューヨークに飛び、日本なんぞには二度と帰国せず、生涯ニューヨークで生きニューヨークで死ぬ予定だったので。

……なんで東京におんねん、わし。

(※編集部注:灰崎は岡山生まれです)

 なんてね、いまだにニューヨークの夢を見たりしますが、病気のせいでニューヨークで暮らせなくなった、という事実はあれど、日本という「大嫌いな国」もね、ちょっとディープだったり深掘りしたら、まあ全捨てするほどのもんでもないと気づけましたし。

(※重要:「海外生活を経て日本の良さに気づいた」では断じてない)

 では、ちょっと自分語りが過ぎましたが纏めますね。

■まとめ:「在るがままに」して自分が変わってみる

 重要なのはフレキシビリティ=柔軟性だと、僕は考えます。

「こんなはずじゃなかった」と嘆いたり悔やんだりする時間があれば、起こってしまった『現在』は瞬で『過去』になっていくわけですから、少しでもマシな『未来』のために何ができるかを、自分なりの水準だったり力量だったりで考えたり、「ままならないもの」を無理に「ままなろう」とするよりは、んなもんほっといて、なんかもっと楽しくて楽なことしましょうや。

 精神状態メンタル・ステイトは身体にも大きな影響を与え、太古の昔から「病は気から」と言われておりますが、僕の場合「気は病から」なんですよね、ガチで。エグいほど

 なので、僕は体調を優先しつつ、メンタルケア、セルフケア含めてですが、そういうことに時間や労力・体力を注ぐようにしています。

 あなたは、どうですか?

 良かったら、コメントなどで皆さんの体験やお考えを教えてくださいませ。
 んでは、今回はこの辺でどろん。

【終】

#想像していなかった未来


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灰崎凛音
作品の価値は金銭やその額では決してありません。しかし、もし貴方の心なり脳なりが少しでも動いたり震えたり笑けたりしたら、是非ともサポートを願います。

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