読書記録📖本領発揮!?雪哉の学園編スタート!📖
読書紹介記事を書く青沼りんです📗
今回ご紹介する本は、阿部智里 著の八咫烏シリーズ第4巻の『空棺の烏』(文藝春秋)です。
人の姿に転身できる八咫烏が支配する「山内」の世界。『真の金烏』であるはずの若宮だったが、予定していた即位に待ったがかかる。原因は自身の記憶にあるという事で戸惑いを隠せない若宮。その問題には歴代の真の金烏を埋葬する『空の棺』と100年前の出来事に隠されていた。一方雪哉は、若宮の命を受けて上級武官を育てる養成学校に入学する。そこでは身分の違うもの同士のぶつかり合いに揉まれながらも日々の訓練に励む中で少しずつ仲間意識が芽生え始める。そして大猿が再び動き出す。
八咫烏シリーズ第4巻。今回は腹黒雪哉の本領が発揮されたと言っても過言ではありませんw(ホントに雪哉は恐ろしい子😂)
身分関係なく入学できる上級武官養成学校『頸草院』に入学した雪哉。
時同じくして、それぞれの思いを背負って入学した大貴族の明留、故郷の幼馴染で先輩の市柳、そして平民出身の茂丸と千早も新たに登場し、ますます賑やかになる本作。
日々の厳しい授業や演習、同年代と過ごす寮での賑やかな生活風景が描写されています。(へえ〜、その服装そういう仕組みになってたんだあとか)
そんな中で、雪哉はなぜかある武官講師に敵意を向けられ嫌がらせを受ける羽目になるのですが、そこは腹黒雪哉✨(←褒め言葉です)無理難題な課題も卒なくこなしてしまうのですが、彼の意外な欠点が垣間見える一面もあります。
そして、即位に待ったがかかり、その原因が自身の記憶に関係していることで戸惑いを隠せない若宮。その問題には歴代の真の金烏を埋葬する『空の棺』と100年前に起きた『禁門』での出来事と関係していた。
そして数年後、雪哉たちの卒業試験の最終演習の最中に再び大猿が現れ、仲間が攫われてしまう事態に。
主に雪哉の学園物語が中心の『空棺の烏』。今思うとここまでが雪哉にとっての青春だったのかなと…
4巻読み続けて思った八咫烏シリーズの醍醐味はなんと言っても終盤に一気に畳み掛ける清々しいほどの『大どんでん返し』です。
えっ、それどこから⁈と何度も読み返してしまいますw
また、この八咫烏シリーズでの推しは若宮の護衛役の澄尾でしたが、この巻で長束が新たな推しになりました👏✨