【読書記録】『不幸好きガール』。
読書紹介記事を書く青沼りんです📗
仕事も恋も頑張ってるのに、なぜか報われない。
私は誰からも愛されない無価値な女なの!?
今回ご紹介する書籍は、何事も一生懸命頑張っているのになぜか報われない女性10人のまつわる短編物語です。
●今回ご紹介する本『不幸好きガール~なんとなく寂しい。なんとなく満たされない~』
藤本 亜矢子 著
きこ書房
2012年4月5日 第1刷発行
『不幸好きガール』とは、恋愛・仕事・結婚の成就のために必死に、がむしゃらに、前向きに、自分にとっての「幸福への近道」と思うほうへひたすら突き進むけれど、なぜか結果は不幸ともいうべき残念な現実になってしまう女子のこと。(本文引用P15)
本書の構成は、冒頭に不幸好きガール診断のページがあり、YES or Noで矢印の方向へと進んでいき、最終的にゴールした先であなたの不幸好きガールのタイプがわかります。
不幸好きガールは、全部で10タイプ。
【言い訳ガール】【不満足ガール】【閉鎖ガール】【かまってガール】【仮面ガール】【自滅ガール】【鉄壁ガール】【漂流ガール】【清貧ガール】【自分探しガール】といった大人かわいいイラストの女性が登場します。
そんな彼女たちにまつわる短編エピソードと、タイプ別の特徴やどうすれば脱出できるかのアドバイスも掲載されています。
読んでいて、「この子の気持ちわかるわかる」や「私はこのタイプだ」と自分に似たキャラクターに思わず親近感が湧いてきます。
好きな人にこんなに尽くしてるのに、仕事も家庭もこんなに頑張ってるのに、失敗しないように頑張っているのに、誰も私を褒めてくれない。
私はいつになったら幸せになれるの?
自分を責めていれば、いつか誰かが助けてくれるという夢が来るのを待っているような彼女たちの苦しみや叫びを客観的に見ていると、なんだか自分で自分の首を絞めているように思えて見ました。
抜け出したいのに抜け出せない。
その沼は苦しいのにどこか居心地が良い。
不幸でいる可哀想な自分がどこかかわいい。
だから抜け出せない。
そんなループにはまってしまっては、もはや自力で脱出するには困難な状況です。
著者の藤本亜矢子さんもかつては『不幸好きガール』だったそうです。
努力の末に見事脱出することができた彼女は、「不幸ガールより、幸福ガールになってほしい」という願いのもと、他の不幸好きガールたちも不幸ループから脱出できるヒントになれればという思いでこの書籍を出版されたそうです。
不幸好きガール診断をやってみて、当てはまったキャラクターの物語を読むというのもいいかもしれません。
読めば、あなたも10人のキャラクターの中にいるかもしれませんよ。