読書記録📘『3時のアッコちゃん』 柚木麻子 著📘
📖読書記録📖
今回は、柚木麻子 著『3時のアッコちゃん』前回ご紹介させていただいた『ランチのアッコちゃん』の続編です。
https://note.com/rin_aonuma/n/n756628ae0ea0
今回も読み応えのある4編のお話です。
●第1話 3時のアッコちゃん
派遣社員から契約社員に昇格した美智子。
シャンパンのキャンペーンの企画チームに抜擢されるも会議が停滞してしまう事に悩んでいるところにアッコちゃんが再び現れる。そこで彼女は新しく展開する出張ティーサービスを美智子の会議期間の5日間通うと言い出して…。
派遣社員から契約社員に昇格した我らが美智子✨私はこのお話を読んでから、夏でも温かい飲み物を飲むようになりました。
●第2話 メトロのアッコちゃん
職場の同期が心と体を壊し退職していく様を見、自身も限界寸前の明美は、突然地下鉄のジューススタンドの店員さんに声をかけられる。そしてなぜかその人に半ば強引に5日間お店のスムージーを飲む事になり…。
読んでいるこっちも辛い気持ちになってくる職場環境に身を置く明美。そんな彼女の前にまるでスーパーマンのように現れるアッコちゃん。
たかが1週間で人の人生は変わらない。自分に出来ることは野菜スムージーを渡すことだけ。それでもアッコちゃんがなぜ他人にお節介を焼くのか知る回でもあります。
●第3話 シュシュと猪
仕事で神戸に引っ越してきたデザイナーの塔子は、街に出没するイノシシに夢中なギャルの絵梨花と出会う。絵梨花からそのイノシシの写メを撮れば恋が叶うという噂を聞く。それから塔子はなぜかそのイノシシと遭遇して追いかけられてしまう。
関西のノリに馴染めず1人になりたいのに、なぜか絵梨花を始めイノシシにまで追いかけられる日々にうんざりする塔子。でも、絵梨花が友人とやっているお店のプロデュースをするようになって事で少しずつ交流が生まれていくこのお話。このイノシシ、なんとなくアッコちゃんに似ているところがあるんです。
●第4話 梅田駅アンダーワールド
なかなか内定が撮れない事からの焦りから大阪まで面接にやってきた就活生の佐江。受ける企業が変わる度自分の情熱の先がコロコロ変わる自分に嫌気が差すようになる。一体自分はなにがしたいのだろうかと悩んでいるうちに梅田の地下内で道に迷ってしまう。面接まで時間がない。果たして間に合うのか…。
私もなかなか内定が決まらず、地方まで面接に行った事があったので、第4話に登場する佐江の焦りがよくわかります。(結果、就職浪人になったのはもうちょっと先の話し)
●最後に
アッコちゃんの名言
『すべてのビジネスの基本は想像力』
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