【読書メモ】ジェリー・Z・ミュラー 『測りすぎ』61
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PartIV結論 15意図せぬ、だが予測可能な悪影響
従業員の時間にかかるコスト
測定基準のとりまとめと処理を任された従業員の時間
測定データに目を通す時間
これをさらに悪化させるのが「報告責任」
従業員は、組織の生産性に対して貢献しない活動にますます時間と労力を費やさなければならなくなる
→これは、従業員の熱意を奪っていく
効用の逓減
測定データが全員から継続的に集められることが問題
→データを集め分析するためにかかる限界コストは、すぐに限界便益を上回る
規則の滝
不完全な測定基準の流れを止めようと、組織は多くの規則をつくる
→組織の機能はさらに鈍化し、能率が下がってしまう
感想
測定は測定した結果が悪影響をもたらすだけでなく、測定する労力や結果を評価する労力も徒労になってしまうようです。
規則をつくるのは、不完全な測定基準の流れを止めるだけでなく、注意を喚起するために、至るところで行われていると思います。公共施設では至るところにポスターが貼られていて、気がつけば注意だらけで景観を損なっている、ということもあります。
測定をすると、何も効果がなくても、何かやった気になってしまうということがよくありそうです。そういったことで、負の循環が生まれるのだと思います。
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