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【読書メモ】アクセンチュア 消費財・サービスグループ著・上原優編著『外資系コンサルのリサーチ技法(第2版) 』90

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『外資系コンサルのリサーチ技法(第2版) 』目次マインドマップ

読書メモ

第5章 "リサーチ脳"を鍛える「抽象化思考」

  • なぜ他社の成功事例を鵜呑みにしてはいけないのか

    • ビジネスの正解ではなぜ模倣が難しいのか

      • ビジネスの世界では、ある企業がAというアクションを起こしてBという結果を得られたとしても、他の企業が模倣してBという結果を得られないことが多い

      • 現実には、影響を与える条件が複雑に絡み合っている

      • 前提条件を揃えて試行結果を統計的に有意であるほど集められない

      • 厳密に因果関係を証明できる決定事例もほとんどない

      • 失敗事例から学べることは多いが、公表されることはあまりない

      • 失敗事例があるからやめておこう、という判断も避けるべき

感想

ビジネスの成功事例の因果関係を厳密に統計的な手法で証明することは難しい(というよりも、ほとんど不可能)です。条件を揃えることが困難であり、さらに、誤差を許容範囲内に抑えたうえで、その成功事例を実施したグループと実施しないグループで比較するというのは、無理だと思えるからです。

ただ、成功の要因を要素分解して、少しずつ試す、ということならできるかもしれません。成功事例をそのまま適応すると、移植手術のような拒絶反応を起こしてしまうようにも思います。

しかし、成功事例を自分とは関係ないと考え、まったく学ばずいままでのやり方を変えない、というのも問題があると思います。海外からもどんどん新しい手法が紹介されますが、その手法の成立条件・背景・コンテクストを見落とさないようにしたいものです。

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Tomoko Nakasaki(中崎 倫子)
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