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【読書メモ】細谷功『「具体⇔抽象」トレーニング』31

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読書メモ

第5章 「具体↔抽象ピラミッド」で世界を眺める

  • 抽象→具体という不可逆過程

    • 川上→川下のアナロジーをさらに一般化(図35)

    • 抽象→具体という変化に付随して、さまざまな変化が現れる

      • 自由度が大→小

        • 例:人間の一生(無限の可能性→将来の可能性はだんだんと狭まる)

      • 統合→分化

        • 例:建築(建築家のコンセプトづくり→実際の施工)

    • 問題発見と問題解決

      • 広義の問題解決:問題発見(そもそも問題は何か?)と問題解決(どうやって解決するか?)

      • 問題発見:新しい世代の製品や組織を生み出す際に必要(Whyを問う、抽象化)

      • 問題解決:一度定義された問題を具体的な製品やサービスに落とし込む(Howを問う、具体化)

感想

「抽象→具体」の流れを「川上→川下」の流れとして喩えるのは、時間軸も入れたほうが理解しやすいと思いました。建築のコンセプトの前に実際の施工はないですし、問題発見の前に問題解決はないからです。

Whyというのは、問題発見でもあり、目的でもあり、ビジョンそのものでもあります。絵画が幾通りも解釈できるように、このWhyはいくつものHowにつながっています。

プレゼンテーションで「Why→How→What」の順番で話すとよいと言われていますが、「抽象→具体」の流れを考えると、納得感があります。

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Tomoko Nakasaki(中崎 倫子)
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