
【読書メモ】吉田満梨, 中村龍太 『エフェクチュエーション』19
読んだ本
読書マインドマップ

読書メモ
第3章 許容可能な損失の原則
許容可能な損失に基づいた行動は成功にも結びつきやすい
小さくても行動を起こすことで得られる成功や失敗の経験が、起業家にとって重要な学習機会となる
→次のチャレンジに活かせる手持ちの手段(資源)の創造的な活用を促し、無駄を減らすことができる
→起業家の資源の性質に反した、高い創造性が発揮される可能性がある「成功するかどうか」や「儲かるかどうか」という利益以外の基準で、本当に自分にとって重要な取り組みを選択することを可能にする
→損害可能性を覚悟したうえで、「本当に自分はそれをやりたいのか」と改めて自問することになる
→機会損失を考えたとき、リターン以上に、自分のアイデンティティや志、自己実現の可能性といった要素が、深く関わっていることに気づく場合もある
→エフェクチュエーションを活用する起業家は、他の誰もが採用したことのない新たな行動を、合理的に選択していくことが可能になる
感想
利益を基準に考えず、自分のできる範囲内で試行錯誤ができるので、自分のアイデアに不安があったり、自分自身に対して不安があったりしたとき、エフェクチュエーションという手法は最適なのだと思います。
もしかしたら、あるものはコーゼーション的に、別のあるものはフェクチュエーション的に進めていく、というのも、事業の進め方としては「あり」なのかもしれません。
そういう意味では、ある程度の事業に多様性をもたせ、ポートフォリオを組んでいくことは、自分がよくわからないもの、環境が変化しやすい状況下で行うものについて、リスクを適切にとる方法なのだと思います。
リスクを取るか取らないか、の選択肢ではなく、リスクをどう取るか、といった考え方のほうが、重要であると思います。
いいなと思ったら応援しよう!
