【読書メモ】アクセンチュア 消費財・サービスグループ著・上原優編著『外資系コンサルのリサーチ技法(第2版) 』26
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読書メモ
第2章 10のリサーチ技法②『情報をつくる編』
アンケート調査
ステップ①:手法を決める
不特定多数にアプローチする場合は手段を選ぶ必要がある
→インターネット、電話、対面など回答の信頼性
→インターネット < 電話 < 対面回答する側が深く考えなくても回答できる設問はインターネットでもよいが、そうでないときは対面で実施する
→深く考えないといけない質問とは、未来に関する質問や、新しい商品・サービスの購買意向評価など
→セントラルロケーションテストで対面調査をしたり、インタビューを併用して対応したりするアンケートの設問数や設問の流れ、文章のわかりやすさには十分に配慮する
ルール:サンプルサイズ×設問数の費用相場感を持つ
多くの調査会社では、アンケート方法ごとに「サンプルサイズ×設問数」で調査費用が設定されている
国内調査の場合:検索で上位に出ている企業なら、品質、コストにも大きな差はない
海外調査の場合:対象国によって得手不得手があるので、いくつかの会社に問い合わせてみるとよい
テクニック:安価なWebアンケートツールを活用する
ウェブ上で簡易にアンケート作成ができるクラウドツールもある
簡易のWeb上でアンケートが作成できる
Webブラウザ上やスマートフォン上で簡易に回答できる
回答結果が自動集計される
追加料金を払い、アンケートのテンプレート活用などの付加サービスを活用できる
感想
自分でアンケート調査できるツールはいくつかありますが、ジャストシステムのFastaskは質問票をプロのリサーチャーが見てくれるサービスがあるようです。調査設計に自信がないときには、このようなサービスを利用するのも一つの手だと思います。
回答者をどこから集めるのかも問題で、20代の若者の意識調査のような不特定の集団を母集団とする場合、ランダムにサンプリングをしないといけないので、個人で回答者を集めるのは、骨の折れる作業だと思います。そのときは、回答者も用意してくれる調査会社を選ぶと、手間が少なくなると思います。
アンケートを実施しているほうは、できる限り多くのことを聞きたい心情になりますが、設問数が多すぎると、回答者の負担になり、回答の精度が悪くなります(いいかげんに回答するようになる)。
質問の内容や流れによっては、回答を誘導することもできてしまうので、アンケート調査は、手軽に見えて、実際やってみると大変だということがわかります。