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【読書メモ】吉田満梨, 中村龍太 『エフェクチュエーション』23
読んだ本
読書マインドマップ
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読書メモ
第4章 レモネードの原則
偶然がきっかけとなって生み出された科学的発見
アレクサンダー・フレミング
自らの鼻水を、最近が繁殖した培養液に垂らす
→殺菌作用をもった酵素「リゾチーム」の発見に至る
→抗菌作用を持つ物資の効果を自分の目で「見た」ことが、もう一つの重要な発見に活かされる(ペニシリンの発見)
島津製作所の田中耕一さん
グリセリンとコバルトの微粉末を誤って混ぜてしまう
→「ソフトレーザー脱離法」の開発に成功
失敗から生まれた世界的なヒット製品
ビジネスでも科学的発見と同様に、予期せぬ事態をきっかけに成功が生み出された事例がある
3Mのポストイット
絶対に剥がれない強力な接着剤の開発
→スペンサー・シルバーは、よく着く反面、簡単に剥がれてしまう性質の接着剤を作り出してしまう讃美歌の歌集に挟んであったしおりがすべり落ちたことをきっかけに、アート・フライが、シルバーが開発した接着剤の具体的な用途を着想する
→2年かかって製品を完成させる
感想
フレミングの例やポストイットの例は、イノベーションが予期せぬ形でもたらされる例としてよく知られているものだと思います。
『エフェクチュエーション』で紹介されていないものでも、初めは失敗だと思割れていたものがとんでもないイノベーションにつながっていた、という例はよく聞きます。
ただ、イノベーションというのは、起こそうとして起こせるものでもなく、実用化するまで長い年月がかかったりするので、組織の長は、肚が据わった人でなければ務まらないという話も同時に聞いたことがあります。
短期間で結果を出すことを至上としている状況では、イノベーションは起こりにくいものだと思います。
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