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【読書メモ】細谷功『「具体⇔抽象」トレーニング』42

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読書メモ

第6章 言葉とアナロジーへの応用

  • 二つの言葉の違いを考える

    • 演習問題:「理系」と「文系」の違いは何か?

      • メモ執筆者の回答例

        • 「理系」:自然科学、「文系」:人文科学+社会科学

        • 「理系」:人間の心や精神活動から乗じたもの以外を対象として扱う、「文系」:人間の心や精神活動から生じたものを対象として扱う

      • 属性のどこをとらえているかは、人によって異なる

    • 二項対立的なものを話す時、次のようなことが生じる

      • 二項対立にアレルギーを示す人が現れる

      • 「世の中そんな簡単に二つに分けられるものではない」という意見が出てくる
        →だとしても、「グレー度合い」の判断基準として、両極端を定義しておく必要がある

感想

世の中の多くのことが二項対立ではとらえられないものなのかもしれません。「分ける」ということは、どこかで線引することであり、言語そのものであると言えます。

ウィトゲンシュタインの「言葉の意味とは(概念ではなく)用法(=使われ方)である」という主張を思い出しました。例えば、「水」と「湯」をいう言葉を使ったとき、「〇〇℃から湯、それ以下は水」ときっちり定義することはまれです。定義するのが難しく感じるのは、意味が静的ではなく、使われているコンテクストによって、概念の線引が変化してしまうからだと思います。

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Tomoko Nakasaki(中崎 倫子)
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