【読書メモ】妹尾輝男『世界は悪ガキを求めている』20
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第4章 大人になるな、情熱に生きろ
「情熱」は意識して生み出せる
強い情熱を持つ人は、何をしていても情熱的
情熱とは、身体に染みついた習性のようなもの
後に世界的なグローバル企業で日本法人トップになったB氏
アメリカからのクライアント幹部4名の慰労のための小パーティーを開くことになった
B氏は幹部たちのプロフィールから、トップが特に「寿司好き」だということがわかり、評判の寿司屋を予約しようとしたが、予算不足だった
そのクライアントがどれほど重要で投資に値するかを社長にプレゼン
→予算がなんとか認められた『海の雑学事典』のような書籍を読み、食材をネタに面白い話ができるよう周到に準備
慰労パーティーは最高に盛り上がり、クライアントは大満足して帰国した
半年後、クライアントから、「街でいちばんおいしいと評判のステーキとパイの店に連れていきたい」という旨のメールが届いた
つまらない仕事こそ情熱的にこなせ
つまらない仕事は、自由に思いどおりに計画できるし、誰も成果を期待していないが、成果が出たときの驚きが大きい
若いときほど、つまらない仕事が狙い目
B氏は著者のことであり、いまでこそ、コーン・フェリーの日本法人トップであるが、それはつまらない仕事から這い上がってきた結果だ
感想
「つまらない仕事」とは、誰もがつまらない(無価値)だと感じている仕事で、かつ、誰も予測できていない価値を生み出す仕事ということなのだと思います。こういうことができるのは、仕事の目利きだと思います。「嗅覚を持っている」といってもいいと思います。センスの問題だと思います。
(私のような)センスのない人間は、「ごちゃごちゃ考えないで先手を打って先に与えておく」というのがいちばん打率が高いと思います。世の中にはいろいろな人がいるので、いろいろな反応がかえってはくるのですが、おおよそ、人間というのは、恩知らずではないようです。こちらがきれいさっぱり忘れてしまったことに対して、いつまでも恩を感じてくれる人がいて驚くことがあります。逆に感謝してほしいと思えば思うほど、こちらが期待する結果とはならず、がっかりすることもあります。
要は、恩を与えたことなどさっさと忘れて、次に与えることを考えると、良い方向に向かうということなのだと思います。