【読書メモ】丸山俊一『働く悩みは「経済学」で答えが見つかる』11
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第2章 アダム・スミス先生と社会善のユウウツ ― 倫理と経済編
デジタル資本主義でも"徳よりも他者からの尊敬や驚嘆を求める"ことが日常の光景となっている
→ネット上の数字や評判が先行している(ランキングや口コミなど)今の時代、共感が大事なのではないか?
デイヴィッド・ヒュームの共感
SNSの投稿に「いいね」とすることや、ビジネスの原動力となるという言い方のものとも異なる
ヒュームの共感とは、その人の身になって考えることによって生まれる感情(その一時、困っている人の気持ちを共有する感覚)
倫理的判断も感情から逃れられない
→行為は必ず目的を持っており、"そうありたい""そうはなりたくない"と思っている
→その行為を決定しているのは感情感情に左右される、集団的判断の根拠となるのが、ヒュームの"共感"
共感は誰にでもある能力だが、その能力はほんの"微か"なもの
→簡単には善い行いに結びつくようなものではない
立場の交換まで想像してもらうことに、社会をつなぐ共感の可能性を見出した(アダム・スミス)
→自分の快楽を追求する利己心とともに、他人の快楽や苦痛にも心を動かせること(=共感を持つこと)の大事さに注目した
→立場の交換を繰り返し、経験の蓄積が行われていくことが大事
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