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【読書メモ】吉田満梨, 中村龍太 『エフェクチュエーション』26

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読書メモ

第4章 レモネードの原則

  • 危機的な環境変化も手持ちの手段を拡張する機会と捉える

    • 星野リゾートの星野佳路さん

      • 「過去の困難なときに発想してきたことが、今の私たちの力に実はなっているんですよね」(インタビュー)

      • 危機的な状況に直面した場合にどう捉えるかが、その後の行動と成果に影響する

  • レモネードの原則は「許容可能な損失の原則」を補完する

    • 偶然に与えられたものを活用することで、意味ある新しい行動を作り出すことはできる

感想

危機的な環境変化を機会と捉えて利用することは、アリストテレスの定義する「教養」と似ているものがあると思いました。

また彼は、「教養は、順境にあっては飾りであり、逆境にあっては避難所である」と言っていた。

ディオゲネス・ラエルティオス『ギリシア哲学者列伝』

教養は幸運なときには飾りであるが、不運のなかにあっては命綱となる。
(ディオゲネス・ラエルティオス『ギリシア哲学者列伝』からの引用)

桑子敏雄『何のための「教養」か』ちくまプリマー新書329 p.13 

うまくいっているときには身を飾るものでしかない教養が、逆境や不運のなかにあっては「避難所」や「命綱」になるというのは、まさしく「危機的な環境を手持ちの手段を拡張するこ」となのではないかと思われます。

ただ、教養も一朝一夕に成るものではなく、日頃から情報を集めたり、思考したりすることが大切なのではないかと思います。

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Tomoko Nakasaki(中崎 倫子)
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