【読書メモ】妹尾輝男『世界は悪ガキを求めている』01
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読書メモ
はじめに 世界は悪ガキを求めている
30年以上、ヘッドハンターとして生きてきた
著者の職業はヘッドハンター
著者の会社では、この10年間で、800件以上の経営幹部ポジションへのヘッドハンティングをした
人を見る目を養い、最高の人材を見つけ出し、クライアント企業をさらに発展させることを目指して、徹底的に研究し、提案し続けた
「求められる人材」の激変に、一度は引退も考えた
『世界は悪ガキを求めている』は著者の失敗の話
21世紀に入ったころから、理想と思う経営者像と現実が乖離し始めた
理想:頭脳明晰で勤勉、並外れた才能と高い人格を持っている
現実:自分が好きなことを好き勝手に追求し、そのためには時として周囲の迷惑をも顧みず、場合によってはルールを捻じ曲げてでも自分の夢の実現に邁進する
この現象は一時的なものではなかった
世界は悪ガキを求めている
『世界は悪ガキを求めている』は、著者が学んだ新しいリーダー像、世界が認める「新しい一流の条件」について書いたもの
感想
現実の世界では、品行方正な人物がリーダーというわけではない、という意味で、マキアヴェリの『君主論』の現代版のような本だな、という印象を受けました。目次の内容を見てみると、偶然なのか意図したものなのか、『君主論』を意識したのではないかと思われるものがいくつか見られました。
環境の変化が激しいとき、または、環境を著しく変化させなければならないときは、安定期に理想とされたリーダーでは生き残れない、という理由もあると思います。
近年では、技術的にはAIの登場、政治的には各地の戦争や紛争など、これまでの環境を根本から変えてしまうことが多く発生しています。このような時代は、既存のルールではなく、自分の感覚や嗅覚を頼りにするリーダーが適しているのかもしれません。
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