【読書メモ】アクセンチュア 消費財・サービスグループ著・上原優編著『外資系コンサルのリサーチ技法(第2版) 』85
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読書メモ
第5章 "リサーチ脳"を鍛える「抽象化思考」
知識は抽象化することで生まれる
思い込みを排して事実をもとに抽象化し直す
何らかの枠組みを通じて物事を理解することが悪いことなのではない
重要なのは「何らかの枠組みを通じて物事を理解している」ことを自覚すること
ケース:食品業界の枠組みの変化
飲料・食品業界:「家庭用」と「業務用」に分けるのが一般的
近年はこの括りでは対応しきれない状況が広がりつつある
→デリバリーサービスの成長・浸透(Uber Eatsなど)近年の変化で特徴的なこと:宅配専門の業者が爆発的に増加していること
新たな問い
中食市場は、内食(家庭用)市場と外食(業務用)市場のすき間や亜種と捉えてよいのか?
より効率的に市場全体を捉える枠組みは?
感想
料理のデリバリーサービスは、以前は、メインは料理を店舗で提供している店が、サブで宅配もしてくれる、という感じでした。お寿司やうどん・そば・ラーメンなどを出前で取っていたりしていました。(若い人のなかには「おかもち」を知らない人もいるかもしれません)
いわゆる「中食」も、イベント用のケータリングと個人用のデリバリーとで分けて考えたほうがいいかもしれません。
以前、美味しいケータリング屋さんに、ふつうの飲食のお店をしているのか聞いたら、お店で食事を出すことはしていない、というご回答でした。なるほど、世の中は変わったものです。
ケータリングだと厨房さえあれば他にスペースは必要なくて初期経費・維持費が抑えられますし、カスタマーハラスメントなどの接客トラブルなども考えなくてよくなるので、リスクの低い飲食サービスなのかもしれません。
ところで、家事代行サービスとして、食品を買ったり、おかずを作ったりしてもらえるサービスもあるそうですが、これは「中食」といえるものなのでしょうか?
世の中は、変化していないと思っても、変化しているものなのだと思います。