【読書メモ】アクセンチュア 消費財・サービスグループ著・上原優編著『外資系コンサルのリサーチ技法(第2版) 』04
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読書メモ
第1章 リサーチの基本的な流れ
ステップ① 目的の確認
リサーチの目的を確認する
目的意識(一体何のためにリサーチしているのか)を常にもってリサーチを進める
リサーチの目的を確認する3つの視点
答えるべき問い
企画のステージ
成果のレベルとまとめるイメージ
この3つの視点から確認することで、リサーチの広さ・深さを適切に保つことができる
第1の視点:答えるべき問い
「どんな課題を解決したいのか?」をはっきりさせる
第2の視点:企画のステージ
担当している企画がリサーチの3つの企画ステージのどこにあるかを意識する
検討着手ステージ:対象領域の基礎を理解するため
→基礎を理解し全体像を把握する仮説立案ステージ:一工夫して深く調べるに足るポイントを絞る
→企画の方向性を定める仮説検証ステージ:いかに間接的・部分的な情報を集め、組み合わせるか考えるか
→"言いたいこと"に根拠を与える(=どれくらいの根拠を与えれば十分か?を考える)情報を少なければ少ないほどよい
与えるべき根拠のレベルは、説得したい人次第
第3の視点:成果のレベルとまとめるイメージ
成果のレベル:スピード、精度、網羅性、3つの視点から見極める
「まとめるイメージ」を持つことで、関連メンバーとの認識のすり合わせができ、自分自身の今後の作業の具体的な指針ができる
感想
3つの視点は大事なことで、どれも当たり前と思っていますが、調査に没頭すると、案外、頭の中から抜けてしまうものです。
特に注意すべきは、仮説検証ステージの「情報は少なければ少ないほどいい」という部分です。人間、たいては、自分の調べたものは全部披露したいと思ってしまいますし、あらぬところから質問が来て答えに窮してしまうのではないか、という不安もあったりしますので、どうしても、過剰に調べてしまいがちです。
内田先生の『アウトプット思考』にも、情報を網羅的に集めるのはほぼ不可能であり、いかに少ない情報で決断できるかが大事、とありました。
調べすぎるのは、不安にかられてしまったときの防衛本能のようなものですが、この不安にいかにとりつかれないようにするかが、情報収集や調べ物には必要ななってくると思います。