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【読書メモ】ジェリー・Z・ミュラー 『測りすぎ』31

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読書メモ

PartIII あらゆるもののご測定? ケーススタディ 7大学

  • ランキングの価値と限界

    • 公的なランキングのメリット

      • さまざまな機関の総体的な位置づけを知る予備知識を得ることができる

      • 入学希望者にとって有益になるかもしれない情報を公開するよう促した

    • 公的なランキングの問題点

      • 定着率や卒業率は特に高かったり低かったりする理由を説明しない

      • 低所得層の学生を受け入れる大学は、彼らを受け入れているがためのペナルティがが課される可能性が高くなる

    • ランキングは、大学の均質化につながってしまう

感想

比べるということは、同一の比べる基準があるということですから、その基準で評価され続けられれば、必然的に性質は同質的になると思います。

米国の大学ランキングと、日本の偏差値は、同じ作用をしていると思います。学術に詳しくない人にとっては、各大学の特色がよく分かる指標の一つになると思いますが、数値ばかりに囚われていると、各大学にどんな先生がいて、その先生はどんな研究をしているのか、その大学はどんな研究の中心地になっているのか、を見落としてしまう懸念があります。

測定は明確な数字を出してくれるのでわかりやすいといえばわかりやすいですが、大学のどの部分を数値化してて、その数字からどんな情報がこぼれ落ちてしまっているかを考えながら見るようにしたいものです。

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