【読書メモ】細谷功『「具体⇔抽象」トレーニング』15
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第2章 具体と抽象とは何か?
自由度小の具体、自由度大の抽象
自由度:その言葉や概念が示す選択肢の数
→問題解決の場面で「選択肢を増やす」とも言える
→系の進化にも大きく関わる
具体とは「公倍数」、抽象とは「公約数」
公約数:共通部分を抜き出して掛け算する
公倍数:共通部分として出てくるすべてのものを重複しないように掛け合わせる
抽象と具体のイメージは、ベン図(図16)で表すことができる
抽象:ベン図ですべての円が重なった部分(AND)
具体:ベン図でのすべての円(OR)
感想
確かに、抽象度は自由度が大きく、選択肢を増やすことができると言えますが、それは、一度抽象度を上げて、また、別の具体的な選択肢の候補をいくつか出すことをを意味しているのでしょうか。選択肢はなさすぎるのも困りものですが、多すぎてしまうとかえって選ぶことができないともいいます。抽象にばかりこだわると、ものが決まらないという危険性もないものかと考えてしまいます。
抽象と具体のベン図は、検索でもよく使う演算子のANDとORに対応しています。上記の説明も考えると、選択肢を出すという行為は、一つの具体→抽象化→多くの具体というプロセスを経ているとも考えられそうです。ただ、抽象化が人によって違うとなると、抽象化を経て出てくる具体の方向性がばらばらになってしまうので、お互いに考えている抽象の部分のすり合わせは必須になると思います。
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