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【読書メモ】ジェリー・Z・ミュラー 『測りすぎ』04

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読書メモ

はじめに

  • 測定基準への執着のもっとも顕著な特徴

    • 経験に基づく判断を、標準化された測定で置き換えようという強い願望

    • 判断:私的で主観的、利己的だと考えられる

    • 測定:確実で客観的な情報を提供する

  • 個人的経験や専門知識に基づく判断よりも標準化された測定に基づく意思決定のほうが優れている状況は多くある

  • 測定が、報酬や懲罰の基準として使われると、問題が生じ始める

    • 測定基準が専門職を管理するツールとして経営者に使われると、経営陣と専門職の職業的倫理観との間に緊張が生じる

感想

測定は積極的に指示されているよりも、経験に基づく判断または経験に基づく判断を下す人に対する不信感によるもの、と言えそうです。

ただ、測定と言えども、何を測定するか、という判断は、個人の経験に基づくものになりそうな気がします。そう考えると、測定は決して客観的ではなく、何を測定基準にするか意思決定した者の意向を大きく反映することになります。測定そのものよりも、何を測定するか(測定基準)の決定のほうに、忖度などの人間のしがらみがつきまとっている感じがします。

測定基準が経営者の管理ツールとして使われると弊害がでることもあるというのは、こういったことを反映しているものとも言えそうです。


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