【読書メモ】ジェリー・Z・ミュラー 『測りすぎ』66
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PartIV結論 16いつどうやって測定基準を用いるべきか
チェックリスト
どういう種類の情報を測定しようとしているのか?
測定される対象が無生物に近いほど、測定はしやすい
→自然科学、工学で有効測定対象が人間の行動に関するものであればあるほど、測定の信頼性は低下する
報酬や懲罰が関わってくると、対象はますます測定の正当性を捻じ曲げる形で反応する可能性が多くなる
情報はどれくらい有益なのか?
測定のしやすさは測定されるものの重要性とは反比例しているかもしれない
本当に知りたいことの代用として何を測定しているのかを自問すべき
感想
測定を行う際、医学のように「真のアウトカム」と「代用アウトカム」のように、「真のゴール」と「その目的の数字で計測するための代わりとなるゴール」という二重構造を考えると、測定を盲信することはなくなると思います。
ともかくも、人間を測定対象とし、報酬や懲罰を行う目的のために使ってしまうと、数字合わせのごまかしが横行してしまって測定が機能しなくなり、組織を崩壊させてしまうこともわかりました。
測定基準は、誰の目から見ても客観的なので、正しい姿を表しているものであり、測定さえすれば何でもわかるような感覚に陥りがちですが、測定は使い方次第で、役に立つことも、悪影響を及ぼすことがあることも、心に留めておきたいです。
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