【読書メモ】吉田満梨, 中村龍太 『エフェクチュエーション』25
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第4章 レモネードの原則
偶然を活用するための4つのステップ
①予期せぬ事態に気づく
一見ネガティブに思える事態も、それを活用する行動を伴うことで、初めて大きな成功につながる「幸運な偶然」に変換される
②同じ現実に対する見方を変える(リフレーミング)
リフレーミング:自身の認知や活動の枠組みを変わることで、同じ出来事に対する受け止め方や反応の仕方が新しいものに変わること
熟達した起業家は、同じ偶然の出来事に対して、その捉え方を意図的に変える
→積極的に可能性や機会を見出そうとする
③予期せぬ事態をきっかけに「手持ちの手段(資源)」を拡張する
予期せぬ事態
手持ちの手段(資源)に新たな要素を加える機会になる
自分自身の「手中の鳥」に気づく機会になる
④拡張した手持ちの手段(資源)を活用して新たに「何ができるか」を発想する
手持ちの手段(資源)が拡張的に変化したとき
→それらの手段を用いて「何ができるのか」をもう一度問い、新たな行動につなげることが重要重要なのは、その取組を意義あるものと考え、自分で決めて行動しているという前提
自らにとって重要な取り組みであるからこそ、想定外のことが起こっても、資源として活用できる
感想
偶然を活用することは、リフレーミングのようなスキル的な要素ではなく、むしろ、モチベーションのほうが重要であることがわかりました。
(特にビジネスではそうですが、)物事を考えるとき、テクニカルな側面ばかりを強調しがちだと思います。もちろん、志だけでは実現しませんが、スキル的な条件面だけで、これとこれとこれがあれば(あるいは、できれば)大丈夫という感じではないように思います。
特に不確実性の高い場合、うまくいかないことの確率のほうが高いので、それでも心が折れない「芯」のようなものがないと、途中で嫌になってしまうのではないかと思います。
そういう意味では、ある程度予測がつく「コーゼーション」よりも、よほど、精神性をもとめられるのではないかと思います。