【読書メモ】波頭亮『文学部の逆襲』3
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第2章 民主主義の機能不全
民主主義の成立と発展
民主主義は、普遍的な理念かつ有効な社会運営の方法論
民主主義は、自分たちの手で国家のあり方や政策を決められる
民主主義のもとで、自由と平等が保証される
国家からの自由(名誉革命)→自由と平等(フランス革命時)→再分配と社会保障(19世紀後半)
民主主義の2つの形態(20世紀):資本主義(資本重視)と社会主義(平等重視)
民主主義の勝利と衰退
自由と平等は両立が難しい→冷戦構造(資本主義VS社会主義)
冷戦期の資本主義国で常に意識されていたのは、平等への配慮だ
資本主義国経済においては、格差と貧困は必然的に発生する
資本主義が有効かつ健全に機能するには、再分配と社会保障が必須だ
ケインズ型の経済政策が主流になる(20世紀後半=第2次世界対戦後の冷戦期)→経済の発展と安定した社会をもたらす
新自由主義経済への転換→資本主義の暴走が始まる→民主主義の機能不全(経済格差問題と資本による政治の買収)
資本による政治の買収
大企業や金融業者による、政治献金やロビー活動→資本の意向のみが政策に反映され、実現される(有権者の民主主義的な決定権の喪失)
資本にメディアも買収されているため、情報がコントロールされている
可塑性の喪失……修復が効かない
民主主義的制作決定機能が実質的に損なわれた状態→国民の意思の力で、資本の暴走が止められなくなっていまう
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