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【読書メモ】ジェリー・Z・ミュラー 『測りすぎ』28

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読書メモ

PartIII あらゆるもののご測定? ケーススタディ 7大学

  • 大学の実績を測定しろというプレッシャー

    • イギリスの高等教育機関に対する中央政府の支配
      多くは実績基準を通じた管理という形を取る

    • 大学進学の割合が多くなり、政府の支出も相当な額になる
      支出を管理して「価値」を達成しようとするあまり、結果もどきの成果に対する支払いのようなものになっている

    • 「価値」を得るため、イギリス政府は、国の大学を評価する「品質保証機関」のような名称を持つ政府機関をいくつも立ち上げてきた

    • アメリカでもっとも似た事例が、国内の大学に正当性を与える認定協会

    • ビジネスでは、測定に時間や予算をかけすぎないような抑制機能が備わっているが、大学のような非営利組織にはそのようなボトムラインがない

感想

測定が求められるのも、管理を通して説明責任を果たすため、という一点にあると思います。数合わせのために測定基準まで操作されてしまうので、何のための測定なのかと思ってしまいますが、事態の渦中にいれば、そんなことにも気づかなくなってしまうのかもしれません。

こうなると、もう、測定のための測定になってしまうのかもしれません。数字をとるだけとって、何のために使うのかわからない数値目標というのも聞いたことがあります。数字は客観的な事実であり、意思決定の尺度として万能である、という考えて持っている限り、この状況は変わらないのかもしれません。

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