
【読書メモ】吉田満梨, 中村龍太 『エフェクチュエーション』30
読んだ本
読書マインドマップ

読書メモ
第5章 クレイジーキルトの原則
キルトづくりに似たエフェクチュエーションのパートナーシップ
エフェクチュエーションのパートナーシップ
→クレイジーキルト:ランダムな形の布切れをつなぎ合わせてユニークな形が作られる(偶然つなぎ合わせたパターンから新しいイメージが発想され、誰も想像していなかったデザインが生み出される)コーゼーションのパートナーシップ
→ジグソーパズル:完成すべき絵は最初から決まっている(パートナーは起業家の手段・資源を補うものとして必要)エフェクチュエーションは、
パートナーが個々のキルトのパッチを構成するとともに、相互作用のなかで新しいビジョンが獲得される
当初は予想もしなかった、新たな事業や製品、市場などが形作られていくプロセスといえる
感想
エフェクチュエーションのパートナーシップは、即興の音楽に似ているものがあると思います。楽器の演奏者だけではなく、聴いている人もまた、曲の一部を構成しているように感じます。または、寄席や連歌のような雰囲気でしょうか。
なので、コーゼーションのように再現性の高いものではなく、その場その場で創られた一期一会の作品が、エフェクチュエーションで創られるものの特徴であると思います。
このように考えると、エフェクチュエーションとは、座の文学的要素を持ったアート的なものではないかと思ってしまいます。コーゼーション的な分業ではなく、みんなが場の雰囲気を読みながら自分の資源や才能を発揮して予想外の作品を作るところに、エフェクチュエーションのおもしろさがあると思います。
いいなと思ったら応援しよう!
