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【読書メモ】吉田満梨, 中村龍太 『エフェクチュエーション』62
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読書メモ
第10章 企業でのエフェクチュエーションマネジメント
地域クラウドの交流会の新しい意味づけ ― 企業ビジョンがエフェクチュエーションを牽引する
地域クラウド交流会は主催者の数が増え、コンサルティング事業は、永岡さん一人で対応しきれなくなった(レモネードで解決すべき状況)
→3ヶ月間の実習中にマンツーマンで育成してきた取り組みを、2日間の合同研修とその後研修制同士で連携サポートし合えるプログラムへと変更
→地域の人もチームになっていた「サイボウズが、チームワークを各地域で創るものとして重要である」と、永岡さんは意味づけた
2017年7月に、永岡さんは、初めて事業計画を起案する
→この起案をきっかけに、コーゼーションの要素が少しずつ大きくなる(2018年8月までの1年間に100名のオーガナイザーを育成する)
→事業の意味づけも言語化され、この取り組みは、サイボウズの事業して明確に位置づけられたエフェクチュエーションがうまくいかないときに使えそうなワザ
→企業のビジョンや存在意義を利用する(ビジョンや存在意義が形骸化している場合はうまくいかない)
感想
エフェクチュエーションで事業を立ち上げ、形や先行きが見えてきたら、コーゼーションで拡大していく、という感じなのでしょうか。これなら事業を拡大できそうと思えるターニングポイントは、事業が言語化できることにあるように思います。というのは、言語化できない限り、その事業の内容を多くの人に共有するのは難しく、分業体制が構築できないと考えられるからです。
エフェクチュエーションがうまくいかないときに使えそうなワザというよりも、どんなときでも、企業のビジョンや存在意義に立ち返るのは大切なことだと思います。そこから外れた事業をやっているとしたら、なぜその企業がその事業をやっているのかの説明ができないからです。これは、その企業の、まさしく存在意義に関わると思います。
ただ、エフェクチュエーションの場合、本人とっても周りの人にとっても、この先がどうなるかが見えにくいところがあるので、余計、企業のビジョンや存在意義を意識することが大切なのだと思います。
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