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【読書メモ】吉田満梨, 中村龍太 『エフェクチュエーション』41

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読書メモ

第7章 飛行機のパイロットの原則

  • コーゼーションとエフェクチュエーションの使い分け

    • 起業家が新たな事業に着手した段階はエフェクチュエーション優勢

      • 必然的にコントロール重視の戦略を選択することになる

      • 起業のライフサイクルのどこかの時点で、エフェクチュエーションが優勢なモードからコーゼーションが優勢なモードへと変化していくことが考えられる

    • ただし、大企業となった組織が、コーゼーション偏重を存続できるとは限らない

      • その企業が生み出した新しい市場が成熟する段階になると、環境における不確実性が再び増す

    • コーゼーションとエフェクチュエーションは、使い分けがなされるべき「相補的関係」にある

    • 一方で、起業家自身は、豊富な経験を積むにつれ、エフェクチュエーションに熟達し、好んで使うようになる

感想

コーゼーションとエフェクチュエーションは、PLC(Product Life Cycle)と紐づけて考えると、使い時がわかると思いました。はじめの導入期は、エフェクチュエーション的な試行錯誤を繰り返しながらも、成長期あたりから、コーゼーション的な手法で規模を拡大し、衰退期に差し掛かろうとしているときには、また、試行錯誤の段階に入る、といったサイクルが描けそうです。

起業家自身がエフェクチュエーション的な手法を好むのも、導入期の試行錯誤が楽しいと感じるからではないかと思います。私も、独立した人、起業した人をそれなりの人数知っていますが、オートパイロットシステムで計画通りに進んでいこう、というのが、合わないような感じの方たちばかりだと思います。自分であれこれ試しながら創造していくことが楽しいという感じの人たちばかりだったような感じがします。

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Tomoko Nakasaki(中崎 倫子)
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