【読書メモ】ジェリー・Z・ミュラー 『測りすぎ』36
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読書メモ
PartIII あらゆるもののご測定? ケーススタディ 8学校
データを倍増させる
オバマ政権の教育者は、K-12教育の説明責任と測定基準を倍増させた
「頂点への競争」プログラム(2009年導入)
教師一人ひとりを測定基準の対象とした
年度の最初と最後にテストを実施して「付加された価値」を算出、その結果に応じて報酬が与えられた
教師を評価するために必要なデータを生成するには、さらに膨大なテストや評価が必要になった
長期的に見ると、毎年付加される価値は時間の経過とともに減少していくことが明らかになってきた
感想
教師の実績を測定して評価を出し、出した実績に対して報酬を出したとしても、長い目でみて良い方向にはつながっていかないことがわかりました。
やはり、善意を測り報酬を与えるのはマイナスにしか作用しないのかもしれません。よいより評価と報酬のために自分の業務を改善し実績を出すことが期待されたのかもしれませんが、人間の動機はそんなに単純なものでもないと思います。
教師になる人は、人の成長を見ることや人に教える喜びや楽しさが報酬である側面もあります。金銭的なインセンティブが働かないのも、そういった要因があるように思えます。
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