【読書メモ】ジェリー・Z・ミュラー 『測りすぎ』18
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読書メモ
PartII 背景 4なぜ測定基準がこれほど人気になったのか
組織の複雑さの中でのリーダーシップ
定量化可能な測定を推し進めた経済的な力
組織が大きく多様になっていくなかで、組織のことをすべて把握するのは不可能
測定は限定合理性(時間や能力が限られた中で判断を下したり、過剰な情報を処理したりしなければならない)に対処し、人が理解できる以上の物事に向き合うための魅力的な手段
数値化しても、報告や意思決定の手順が増え、実際の行動を起こす時間がほとんどなくなる
アメリカの一部の官僚組織文化では、いくつもの役職を回っていけると考える
→深い専門性を身につけることができなくなり、測定可能で定量的な基準への依存が魅力的に映る
感想
日本の企業も、同じような病に冒されているかもしれません。集団のサイズが大きければ大きいほど、個々のメンバーそれぞれに目が行き届かなくなるのは宜なるかな、と思います。
深い専門性がないと、やはり、人の目利きになるのは難しいと思います。本来、人の評価は定性的な部分が多くを占めると思うのですが、専門性が養われていないと、相手の実力を見破れないと思います。
人の属性をひどく大雑把な括りで切り取って数値化してしまうことが多いように感じます。
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