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【読書メモ】ジェリー・Z・ミュラー 『測りすぎ』06

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ジェリー・Z・ミュラー 『測りすぎ』目次マインドマップ

読書メモ

はじめに

  • 測定基準と測定基準への執着を調査する過程で著者が衝撃を受けたこと

    • ひとつの学問が別の学問から完全に切り離されていること

    • 学術的研究と現実世界で起こっていることとの差が大きいこと

  • 心理学と経済学は、測定基準に対する報酬の根拠や有効性には疑問を投げかけているが、測定基準への執着を止めるのには役立っていない

  • この『測りすぎ』は、これまでの研究結果や洞察をまとめ、組織で指導し働いている人々に対して書かれたもの

  • 著者は蒸留された(=既存のイデオロギーの枠組みに当てはまらない)叡智を目指した

  • (本書は)学問分野だけでなく、政治的志向からも生まれたもの

感想

欧米でも学問の「タコツボ化」は起きてしまうもののようです。アカデミックとビジネスの分断も起こってしまうようです。わかっていたとしても、越境するというのは、エネルギーと決断力を要するものだと思います。

学問が測定基準への執着を止めようとしても出来なかったのは、それだけビジネスでの使い勝手がよかったからなのかもしれません。学術の世界は「正確さ」を至上のものとしますが、ビジネスでは「使い勝手」「効率」を重視もします。ただ正しさを証明するだけでは世の中は動かせないことの証左でもあると思います。

『測りすぎ』はどちらかというと実用向けに書かれたもののようです。著者の新しい見解を示すというよりは、これまでの学術・実務両方の知見を統合し、適切な測定の在り方を示すものだと思います。

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