【読書メモ】シーナ・アイエンガー『THINK BIGGER 』70
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読書メモ
第8章 ステップ6 第三の眼
大きなアイデアについて
自由の女神
フレデリク・バルトルディ
アメリカの自由の理念と独立戦争・南北戦争での勝利を称えるもの
エマ・ラザラス
港にたどり着いた移民たちを導く灯台として捉えるもの
ジョージナ・シュイラー
エマ・ラザラスの詩を再び見出し、その詩を刻んだ銘板を台座に飾るために奔走
アイデアは、多くの人が自分の理解を与えるうちに、構想者が想像もしなかったほど大きくなっていく
自分たちは自由の女神に意味を与え、自由の女神は自分たちの存在に意味を持たせることで、お互いがともに大きなアイデアをつくり上げる
自分たちにできることは、新しい要素を生み出すことではなく、古い要素を新しい方法で組み合わせ、組み合わせ直すこと
感想
アイデアというと、一人のひらめきや思考のなかで完結するものだ、という誤解があります。しかし、過去の戦略を借りるという意味では、過去の人の力を借りることになりますし、いったん、アイデアが世に出されたあとも、さまざまな人が手を加え、作品をよりよきものに育てていくのだと思います。時間も場所も超えて、思考を広げつなげていくことが、創造的であることなのかもしれません。
アイデアの構想は一人で行うものだ、という考え方は、「オリジナリティ」に端を発しているのではないかと思います。
日本では、和歌の手法として本歌取りもありましたし、連歌のようにみんなで作品を作っていき、誰がオリジナルの作者としてよいのか、わからないものもあります。
もしかしたら、著作物に対してお金を払うという習慣ができたことの、副作用なのではないかとも思います。
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