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【読書メモ】妹尾輝男『世界は悪ガキを求めている』09

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読書メモ

第2章 慎重になるな、スピードに乗れ

  • 日本にはよいところが山ほどある。しかし…

    • 日本にはいいこと、いい面がたくさんある(文化、食べ物、人、気候など)

  • 日本社会には「スピード感」が絶対的に足りない

    • 日本はなぜ貧しくなったのか?
      →日本のビジネス社会にスピード感がないから、と著者は考える

  • 「スピード感のなさ」が日本全体を貧しくしている

    • 日本企業は決断が「遅すぎる」
      →日本人は勤勉なのに、この遅さが仇となっている

    • この悪習が日本全体をダメにしている

  • 意図して組織を「熱狂」に駆り立てる

    • スピードに乗るためには、リーダーは全体を俯瞰していなければならない

    • さらに大切なのが、組織に火を焚きつけるようにして動かすこと

      • 具体的には、小さな成功を褒め称える

      • 簡単には広がらないので、何度も火をともし続ける必要がある

    • 小泉純一郎(稀代の「悪ガキ」)のスピーチの特徴

      • 自分らしいスタイルを築く

      • 装飾抜きに単刀直入に語る

      • 共有できるゴールを語る

感想

このスピード感のなさは、個々人の決断力のなさというよりも、「合議制でみんなが納得しないと先に進めてはいけない」という思い込みによるものだと思います。関わる人数が多いほど会社としての決断のスピードは遅くなるので、ここが改まれば、だいぶ決断のスピードは上がると思います。(みんなで決めることがいい方向で作用することもありますが、スピードの観点からすると、いい影響がないようです)

熱狂を鼓舞するのも、確かにそうかもしれませんが、一歩間違うと「扇動」に近いものになってしまうのではないかと思います。「熱狂」と「扇動」の違いを考えてみると、目的の方向性が、ビジョンの実現なのか、自分の利益なのかの違いではないかと思いました。

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