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【読書メモ】吉田満梨, 中村龍太 『エフェクチュエーション』43
読んだ本
読書マインドマップ
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読書メモ
第8章 エフェクチュエーションの全体プロセス
不測の事態と冬の観光資源の探索
冬になると、川が堅い氷に覆われ、ラフティングができなくなる
ラフティング中に事故が発生し、予約が激減するという不測の事態に見舞われる
→冬季にも、別の観光資源を生み出す必要に迫られた大規模な氷の彫刻アートフェスティバルを行うという構想を描く
→欧州中から観光客が詰めかけることになった
計画通りにではなかった氷のアートフェスティバル
フェスティバルの当日、想定外のことが起こる
雨が降り、気温が7度に上昇し、準備した作品が崩れかかっている最悪の事態
会場にあるもの:氷を削り出す道具、技術を持つアーティスト、来場した多くの人々、豊富な雪と氷
→来場者にも氷を削り出す技術を教えて、一緒に新しいものを作り出すワークショップを提案
→そのとき作り出されたイグルーの内部は、幻想的で夢のように美しい空間だった
感想
アイスホテルが、ほんとうに偶然の産物であることがよくわかります。ラフティングの事故が起きなかったら、氷のアートフェスティバルが予定通り行われていたなら、アイスホテルはこの世になかったかもしれません。
エフェクチュエーションの「レモネードの原則」でしょうか、「災い転じて福と成す」という好例だと思いました。気が動転してしまう状況なのに、その場にある資源を使ってワークショップを開催することを思いついてしまうのですから、頭が柔軟というか発想が自由だと思いました。
やはり、エフェクチュエーションというのは、即興性そのものだという感じがします。
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