【読書メモ】丸山俊一『働く悩みは「経済学」で答えが見つかる』4
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第1章 マルクス先生、今働くって、何ですか? ― 労働編
分業の意味(デュルケーム)
分業の最も注目すべき効果:様々な仕事の効率を高めることではなく、仕事の分かち合いから連帯を感じ取ること
→分業自体より分業によって社会をつくることに意味がある連帯など意識しなくても、会社は回るし、それが自由主義なのでは?
相互に引き合う相違は互いに補い合う相違に限られる
そうした相違を確かめあうなかで、自然と惹かれ合ってできていく関係性というものがある
自分に不足しているものを他の人と補い合っていくことが連帯であり、その連帯を仕事において実行するのが本来の分業
厄介な逆転現象
近代化が進んでしまったため起こる
仕事の細分化が起こる
→機械的な連帯しか生まれなくなる
→有機的な連帯(様々な個性、性質を持った個人が特定の関係で、必然性を持って結ばれる結合の仕方)を生み出していく発想が必要となるアノミー:この結びつきの必然性が感じられない状況、社会的なあるべき形を見失ってしまった混乱した状況
→人脈作りといって、損得勘定でつながろうをするような人が世に出てくること自体、すでにアノミーというべき
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