![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/83534485/rectangle_large_type_2_fbced72290c13131003d25cea96674af.jpeg?width=1200)
#08 初対面で緊張するのは初めて【マッチングアプリで出会ったモラハラ婚約者と別れた話】
急遽、待ち合わせ場所を変更
待ち合わせ時間より30分早くColumbiaに着いた私は、先に店内を見て回り、なんと、目的のリュックがないことに気付いた。在庫切れだった。お買い物作戦は大失敗!
Columbiaとレストランは駅から見て反対方向にある。目的のブツがないのに、わんこくんにここまで来てもらうのは申し訳ないので、急いで彼に待ち合わせ場所変更の相談をした。
私 ねぇ、今どこ?もう近くまできちゃった?
わんこ いや、まだ電車。どしたの?
私 かくかくしかじかで、待ち合わせ場所を変えたくて。直前にごめんね。
わんこ いいよ。場所によっては待たせちゃうかもだけど。
私 それは構わないよー!ありがとう!表参道ヒルズで待ち合わせにしよう。私はすぐ着くよ。
わんこ わかった👍️ 待たせちゃうね。駅員さんに音速の壁超えるよう要求してくるね。マッハで行くぜ。
(なんかよく分からないけど可愛い)
交際開始後、彼からとあるカミングアウトをされ、私はこの急な予定変更を後悔した。たぶん、彼にとって急に行き先が変わるのは軽くパニックになるくらいオオゴトだったと思うから。
緊張したのは彼が初めて
表参道ヒルズの入口をウロチョロしながら待つ私。だんだん緊張してきた。髪の毛やメイクは変じゃないかなぁ…。普段の私は初対面でまったく緊張しない。アプリの人相手に緊張したのはわんこくんが初めてで、それにはいくつかの理由があった。
・異性として意識していたから。
・何かしらの縁があると確信していたから。(恋人なのか友達なのかは分からないけど)
・まだまだ見えない顔がたくさんある気がしたから。(ミステリアスっていうか未知数っていうか)
今思えば一つ目が大きかったなー。会う前から、異性として意識できる数少ない相手だったんだ。
拍子抜けするくらい、物腰やわらかい人だった
わんこくんから「着いたよ!」とLINE。私がいるところからは、それらしい人物は見つけられない。死角にいる?それとも違う入口にいるのかな?
無関係の人間を装いつつ様子を見ていたら(この日はやたらとチキンな私)、それらしい男性を見つける。案内板を眺めたり、あたりを見渡しながら歩き回っている。
あー、自信ありげな立ち振る舞いが彼っぽい。思ってたより雰囲気がかっこいいし、自己申告された身長よりも背が高く見える。私と雰囲気が違っていて、何だか近寄りがたい。LINEで生意気なことをいっぱい言ったから、真顔で仕返しされたらどうしよう(混乱)
落ち着け。ええい、女は度胸!!
私 あの…
わんこ あ。初めましてー。(にこぉ)
私 初めまして、りんです。(ぺこり)
わんこ わんこです。今日はよろしくお願いしますー。
私 こちらこそお願いします。急に待ち合わせ場所を変えてごめんね。迷ったよね。
わんこ ううん、大丈夫っ。(にこにこ)
普通だ!なんならすごくやわらかい印象!もっと怖い人だと思っていたから安心した~。
後に、この時のことを振り返ったわんこくんは、「小動物みたいな人が来たと思った。リンちゃんの身長は知ってたけど、主張する子だからもっと背が高いイメージがあったよ」と笑っていた。やっぱり嫌な女に見えていたみたいだ。ごめんね。笑
りん