56.隣のベットの主婦さんが退院して2日後に。
こんにちは。りみ子@元引きこもり*です。
昨日の投稿で、精神病院に入退院していた頃のことを綴りました。
今日の内容は、依存症治療の病棟に入院していたときのことです。
9割が男性でしたので、女性部屋は一部屋だけでした。その女性部屋で、同じ時間を過ごした女性が3人いました。
マナさん(30代ピーチジョンパジャマを着ていて、杖をつかって歩く女性)と、ユミコさん(車椅子生活で、穏やかな主婦さん)と、ヤマダさんです。
皆さん、優しい人でした。
ヤマダさんとはあまり関わりがなかったのですが、マナさんとユミコさんは、私と違い、淡々と優等生に入院生活を送っている様子でした。
特にユミコさんは、身のまわりの整理整頓をいつもキチンとしていて、決まったペースで、決まった時間に洗濯をして、感情的になることもなく、だれに対しても優しい主婦さんでした。
でも、タバコを吸って、昔やんちゃしてました、という仕草とサバサバしたところもあり、マナさんも私も、そんなユミコさんのことを慕っていました。
***
ユミコさんの退院の様子は、さすがユミコさんです。身のまわりの片付けを淡々と、慌てることなく済まし、旦那さんが迎えにくるのを穏やかに待っていました。
その様子を見て、きっと退院しても、ユミコさんはユミコさんなんだろうと思っていました。
何の名残もなさそうに、ふわっと退院していったユミコさんでした。
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それから数日後のことです。
「ユミコさん!飛び降りたんだって!!」
勉強会の会場へ移動中に、仲のよかった患者仲間の男性から聞きました。
「えっ!?」
なにを自分が聞いたのか、理解できませんでした。
退院していった時のユミコさんの様子と、『飛び降りた』という情景が、私の中でどうやってもマッチしませんでした。
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ユミコさんの自死は、当時の私には受け入れがたいことでした。
「なにがあって、なにに絶望して逝ったのだろう?」
いま思いを巡らしても、私には答えはわかりません。
私は10代のころ、何度も自殺未遂をしましたが、やっぱり最後、意識が途切れそうになるその瞬間、「死にたくない!!」と強烈に思うのです。
すると、自分で救急車を呼ぶなど行動を自然におこすのです。
私と同じような心境で、でも、力加減で一線を越えてしまう人もいると思います。
ユミコさんは、どうだったのでしょう?
***
人間は、自分で死にたいと考えても、そう簡単に死ねません。
それは、大きな生命の流れに反しているからです。
逆流しようとすれば、圧がかかるのです。
圧とは苦しみです。
自死する人の最後は、どんなに圧がかかり苦しかったことでしょう。
それでも「死にたい!!」
苦しみに堪えた魂は、「もういいよ」と大きな力に許されて、あちらの世界にいくのだと思います。
人はそう簡単には死ねません。
これは、私の体験からくる考えです。(宗教に属しているわけではありません。)
自死を選んだ仲間に対しても
「ゆっくり休んでください」という想いで、受け止めるようになりました。
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私は、(人らしく)生きることも、死ぬこともできないゾンビのような(笑)状態を経験しています。
そういったことから、私は、自分の命を、生かされた命だと思っています。『生きろ』というエネルギー、何かに突き動かされ、守られてきたのだと思っています。
生かされた命を、感謝して活かすも、恨んでコロすも自分次第。
そのことを忘れずにいたいです。
こうして過去を振り返り、アウトプットしていると、自分自身の想いを再認識することができます。
だからnoteはやめられない!
(^_^)v✨
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