「 えんとつ町のプペル 」真っ直ぐな熱く強いメッセージが心に突き刺さる
お笑い芸人キングコング西野さんの絵本「えんとつ町のプペル 」がついに映画化。
真っ直ぐに訴えかけるメッセージは、叩かれてきた人だからこそ伝えることができるメッセージです。
ストレートな物語と壮大な世界観が重なった美しい作品でした。
えんとつ町のプペル
公開日
2020年12月25日
英語タイトル
POUPELLE OF CHIMNEY TOWN
上映時間
100分
キャスト
廣田裕介(監督)
窪田正孝
芦田愛菜
立川志の輔
小池栄子
予告編
公式サイト
感想レビュー
好きだった点
真っ直ぐな熱く強いメッセージが心に突き刺さる作品。
自分自身が登場したキャラクターのどれかに当てはまり共感できる物語になっています。
皆から嫌われ虐められるプペル 、夢を追い続けているルビッチ。
メインキャラクターはこの2人ですが、それ以外の周りのキャラクターもみんな重要。
大人になっても夢を追い続ける人、夢を諦めてしまった人。
遠くから応援している人、声を上げれない自分に違和感を感じている人。
きっとこの作品に登場するキャラクターのどれかに自分自身が当てはまります。
だからこそ、この作品がアニメの世界ではなくて、今の自分が生きている世の中に見えてきました。
映画が終わった時にはもう1度頑張ってみよう、人に優しくなろうと思ってしまうはずです。
嫌いだった点
劇中に流れるメイン音楽がエンディングを含め4曲もあり、クドイなと感じてしまいました。
見どころ
物語ばかりに目が行きがちですが、その物語の後ろで動いているアニメの美しさと壮大さにビックリさせられます。
海や空や宇宙の立体的な美しさは、その向こうにある広がりが感じられ、物語のテーマと重なりこの先には何かがあるはずと思ってしまいます。
子どもが喜ぶ世界観と大人が感じる壮大さをうまく融合させたアニメでして、原作が絵本だとは思えないほど。
考察レビュー
人気漫画や人気アニメシリーズ、ジブリ作品などではないアニメ作品でありながら、ここまでの世界観を作り出せたのは凄い。
アニメ制作会社STUDIO 4℃の底力を感じた。
私はSTUDIO 4℃が手掛けた前作「海獣の子供 」を見て海の美しさを感じていたのですが、その時よりも更にスケールアップしたなと素人ながらに思ってしまいました。
さすがアニメ大国日本だと改めて感じる作品。
きっと多くのアニメーターが切磋琢磨しながら日本のアニメ界を引っ張っているのだなと。
そんな日本のアニメ界についても考えさせられた作品でした。
まとめ
夢を追いかける人、自分と違う人を徹底的に叩きまくる現代。
いつしかそれが普通になってしまった息苦しい現代を痛烈に批判しています。
この映画が普段の自分の態度を振り返るきっかけになるはずです。
とにかく熱く真っ直ぐな作品それが「えんとつ町のプペル 」でした。
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