錯覚そして迷子
殴り書き日記
比較的、人にちやほやされて生きてきた。
人は僕によくあるキラキラした言葉をかけてきた。
君は原石だ。
何かの才能がある。
いい物を持っているよ。
そう言われながら、かれこれ22年。
もう22歳だ。
結局僕は、何者にもなれず、実績もなにもない。
信じてたんだよ。ぼくは。
周囲の人が投げかけてくる、キラキラした言葉を。
僕は、完全に錯覚してた。
大きな何かを成し遂げる人間だと、自分のことを勘違いしてた。
なのに今も僕は、平凡なままだ。
数年前の自分が思っていた自分は、今ここにはいない。
本当の自分はいったいどこに居るんだ?
迷子。
もしかして、貴方もですか?