エッセイ | 桜の木の下は| #青ブラ文学部
※昆虫の話があります。苦手な方読まないでください。
今日はピカピカの一年生(古い?)を数名見かけました。
今年は桜の開花も遅れたので、東京では久しぶりの入学式に合わせた満開!
保護者の方たちは写真やビデオもたくさん撮影したでしょうね。
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自分の小学校入学を思い出しました。
そのアルバムは押し入れの奥の方にあり、長いこと開いていませんが、目に焼き付いています。
わりと新しいうちからセピア色になってしまった集合写真は、桜の木の下で撮影したものです。
一年生のクラスの窓から見える桜の木でした。
おかっぱ頭の私は写真撮影で笑えなかったので、眩しそうな、しかめっ面で写っているはずです。
と、ここまでは美しいセピア色の思い出ですが…
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あの頃、桜の木は大嫌いでした。
アメリカシロヒトリが大発生した時代だったのです。外来種の蛾です。桜の葉がお気に入りのようで…
桜の木の下には怖くていられませんでした。
ぼとぼと毛虫が落ちてくるのです。
怖かった…
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いつ頃からか…桜への恐怖もなくなりました。
お花見を楽しめる大人になってからでしょうか…
今では綺麗な桜を見上げることができて、とても幸せに思います。
思い出の小学校の桜の木は、校舎建て替えで十数年前に切られてしまいました。
反対の声もあったようですが、時代の流れで仕方ないですね。
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あのセピア色の桜を久しぶりに見たくなりました。
今思えば、あの日は人生で一番緊張した一日だったかもしれません。
あの緊張感をたまには思い出さないと…
と思う今日この頃です。
青ブラ文学部の企画に参加しました。
山根あきらさん
いつもありがとうございます。
昆虫の話になりすみません。