マガジンのカバー画像

離婚する方へ、離婚先輩からのメッセージ集

22
離婚経験者40代男性です。離婚の相談相手がいない方、相談しても違う価値観を押し付けられてしまった方、離婚に動き出したが行き詰った方などなど、私の離婚経験が役に立てば幸いです。離婚…
運営しているクリエイター

#裁判の様子

離婚裁判の2回目以降

初回の離婚裁判の様子は前の記事で説明させていただきました。 この記事では、離婚裁判の第2回以降の様子を説明します。 第2回目からは、普通の応接室のようなところで離婚裁判が行われます。横長にテーブルが置かれ、向こう側に裁判官、手前側の左側に原告側、右側に被告側が座ります。書記官は、そのどちらでもなく、テーブルの横に座ります。 まず、書記官が我々を待合室からその部屋に連れて行ってくれます。そこで、その回の裁判に提出した書類の確認がされます。以前説明したとおり、前回、こちらが

担当裁判官が替わる

ええ、そんなことってあるの?? はい。あります。これまでずっと間でやりとりをしていた担当裁判官は替わることがあります。特に、年度初めの異動の時期にです。 私の場合もそうでした。どれくらい、きちんと引き継いでおられるかは、裁判官マターでこちらにはどうしようもありません。その点も含めて、当たりハズレがあることは裁判にはつきものです。 複数の裁判官とやりとりをすることで、裁判官にもキャラクターがあるということが分かりました。比較的、原告と被告の顔を見て話をする方とそうでない方

離婚裁判、第二フェーズ

離婚裁判もある程度の主張がなされると第二フェーズに移ります。 第一フェーズの様子については、「離婚裁判を始める」と「離婚裁判の2回目以降」で述べたとおりです。このフェーズは、お互いの主張を書面で出し切るというものです。具体的には、原告側と被告側が、主張書面(準備書面といいます。)と証拠書類を交互に提出していきます。つまり、原告主張→被告反論→原告再反論→被告再々反論・・・という流れです。平行線の主張点も含め、概ね一一通りの意見が出されると第二フェーズに入ります(ここまでに半

和解のやりとり

離婚裁判では、最終判決が出る前に、何度か和解のやりとりがあります。以前の記事では、第二フェーズと第四フェーズに和解をする機会があると書きました。では、どんな様子なのでしょうか。本記事では、その様子を紹介してみます。 離婚裁判での和解は、裁判官に勧められて行われます(被告もしくは原告から言い出すケースもありえますが、直接相手に分かるように言い出してしまうと和解条件で譲歩しなければならなくなるリスクがあるので、裁判官にその旨を申し伝えておき、裁判官が和解を行うということになると