政策の問題はほぼ解決!子宮頸がんワクチン問題について国際女性デーに思ったこと
3月8日は「国際女性デー」で、今週は子宮頸がん(HPV)ワクチン関連の話をする機会が続きました。
おはよう寺ちゃん残業中
1つ目は普段はドイツからリモートで出演している「おはよう寺ちゃん」の番外編(おはよう寺ちゃん残業中)として、一時帰国中でスタジオにお邪魔したついでに撮ったこちらの動画です。
どこのメディアにも書いてない、子宮頸がんワクチンに関する最新の情報をまじめに話しているので、興味のある方にはぜひ聞いていただきたいです。
たぶん初公開となる、寺島さんとのツーショット映像つきです。いつもラジオで音だけ聞いていただいている方には違った趣があるかも?
外国人記者クラブで会見
3月8日の午前中には、外国人記者クラブで記者会見を行いました。英語での会見で、準備も本番もプレッシャーでしたが、何とか終えることができました。
タイトルは”Ending the Stigma Against HPV Vaccine in Japan" 。
日本語にすると「子宮頸がんワクチンへの偏見を乗り越える日本」といった感じでしょうか。
痙攣の映像がメディアやインターネットにあふれ、子宮頸がんワクチンは危ないという誤解が広がって勧奨が停止し、定期接種であるにもかかわらず接種率1%以下という状態が続いた挙句、国もわたしも訴えられ、ジョン・マドックス賞をもらって…というあたりで止まっていた日本の子宮頸がんワクチン問題に関する海外報道をアップデートしました。
司会を務めた「サイエンス」誌の記者のデニス・ノーマイル氏には、会見の後、「君の裁判がどうなったのか気になっていた」と言われました。
わたしは、女性の権利や平等、女性だからどうといったことをいちいち主張するのが苦手です。ところが、国際女性デーですから、当然そういう質問も来ます。
案の定、BBCトルコの記者から
「OECD27カ国中、日本の女性は韓国に次いで、男性との賃金格差と政界進出が下から2番目だが、子宮頸がんワクチンを接種する権利を要求して自分の健康に責任を持つということを含め、日本人女性はジェンダーの平等のアジェンダを推し進めることに対してやる気がない、あるいは無力なのか?その件に関し、5月に行われるG7の首脳に対し何か言うことはないか?」
という質問が来ました。
実際のところ、こと子宮頸がんワクチン問題に関しては、医師としての問題意識しかありません。この質問には、会見に同行してくれた子宮頸がんワクチンに関するロビー活動を行っている大学生に譲って答えてもらいました。
厚労省記者クラブで会見
厚生労働省でも記者会見を行いました。
わたしはこれまで、ロビー活動や政治活動とは意識して距離を置くようにしてきました。わたしの書くものは啓発的だと言われることもありますが、いわゆる啓発活動とも距離を置いてきました。
しかし、今回の会見は、子宮頸がんワクチンをめぐる政策上の主な問題はほぼすべて解決済みであること、後は接種率を上げるためにどうするかということだけですので、お世話になってきた「守れる命を守る会」への恩返しの気持ちからも参加することにしました。
問題が解決している以上、もはやこの問題が大手メディアのヘッドラインを飾ることはありません。それでも、女性に関するイベントが他にもたくさんあった国際女性デーに、この会見を取材して取り上げてくれたいくつかのメディアがあったので記事とわたしの発言部分をご紹介します。
m3
バズフィード
肝心な仕事は終わっている
こうしたイベントに参加して改めて痛感したのは、
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