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文系女医の書いて、思うこと【スタンダード】

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2023年1月の記事一覧

マスクを外すのが怖い――コロナ前の暮らしは5類引き下げで戻るのか?

 ヨーロッパではコロナは終わった話題になりました。    昨年の5月、医療機関と交通機関以外の屋内でのマスク着用義務がはずれたあたりから、「コロナは終わった感」は加速しました。夏休みや秋休みには感染者が増え、11月くらいになって気温が落ちてくるとコロナ、インフルエンザ、RSウイルスの3つが同時流行を始めましたが、医療がひっ迫することはありませんでした。コロナの重症化率が下がったからです。 マスク着用緩和に慎重だったドイツでも そして、明後日(2月2日)からドイツでも交通機関

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新型コロナワクチンも有料に!今後の接種を判断していくための重要ポイント9つ

パンデミックも、流行が拡大する度に”すべての人”がワクチンを追加接種していくフェーズは終わりました。 この春、新型コロナウイルスが2類から5類になるのに伴い、ワクチンも段階的に有料になります。1回の価格はおそらく1万円以上。無料でも打たない、無料だし打っておこうといった具合に接種を判断するフェーズも終わったことになります。 では、これからはどんな免疫状況(感染歴やワクチン接種歴)やリスクの人が、どんな間隔や頻度で追加接種をしていくのかベストなのでしょうか。 昨日、そうい

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若い人の新型コロナワクチンの追加接種は危なくもないが「意味がない」

今週の週刊誌は、新潮も文春も反新型コロナワクチンを特集。新潮はこれで5週連続ですが、ついに文春まで――? 週刊新潮の「専門家」はアメリカの権威もワクチンは危ないと言っていると言うが今日この記事で取り上げたいのは、今週の新潮も日本人の「専門家」という人が触れている、アメリカのワクチン専門家、ポール・オフィット氏が著名な医学誌に先日発表したコメンタリーです。 ポール・オフィット氏はアメリカの予防接種委員会の委員も務め、また、ちまたでは「ワクチン教の教祖」と揶揄されることもある

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コロナの新変異株XBB.1.5に市民はどのくらい警戒するべきか?

昨年の秋に出現が確認され、12月初旬時点では全米のコロナの10%しか占めていなかった新型コロナウイルスの変異株「XBB.1.5」。その後、急拡大し、現在、全米のコロナの40%を占めるようになっています。 一方、欧州では、ドイツ、フランスなどほとんどの国で発生が確認されているものの、もっともXBB.1.5の流行っているイギリスでも全体の5%以下の状態で、XBB.1.5が1月中に欧州で大きな問題となる可能性は低いとしています。 前政権でドイツのコロナ対策委員会のトップを務めた

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元旦だけで死者30名!人生100年時代に見直す「新年の餅食」

ドイツでは、新年を花火で祝います。花火と言っても、日本の夏の花火のような風情ではありません。「ビューラー(Böller)」という爆音のする打ち上げ花火を個人で購入し、各自で上げるのです。 1月1日の0時が近づいてくると街や村のあらゆる場所から花火が上がり始め、新年を迎える瞬間には、見渡す限りが花火と爆音に包まれます。 その光景は、美しいと言えば美しく、壮観と言えば壮観ですが、事故や怪我も多く、翌元旦の街は花火の燃え殻やゴミで目も当てられないほどの状態になります。  花火

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