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#新型コロナワクチン
WHOの新型コロナワクチン「新ロードマップ」と日本の方針の温度差
WHOは3月20日から23日に開かれたWHOワクチン諮問委員会(SAGE)での議論に基づき、新型コロナワクチンの追加接種に関するロードマップを更新することを発表しました。
この更新は、ワクチン接種と感染により世界人口のほとんどが免疫をもつようになったことと、および、オミクロン株が中心的な流行株となったことを考慮して改定されたものであるとのことです。
日本の「少しでも効果があることは何でも続ける
また年2回打つの?日本の新型コロナワクチン接種計画への少しだけ違和感
一時帰国しています。話には聞いていましたが、本当にまだ誰でもどこでもマスクをしていることにも驚きますが、高齢者だけでなく、感染歴のある若い人にも4回、5回とワクチンを接種しているが多いことに驚きます。良くも悪くも、日本人は本当にまじめにコロナ対策を続けていることを改めて実感します。
EUでは若い世代の4回目の接種は推奨されていません。マスク着用も「以前ほどの意義はない」として、ほぼすべての国のほ
新型コロナワクチンも有料に!今後の接種を判断していくための重要ポイント9つ
パンデミックも、流行が拡大する度に”すべての人”がワクチンを追加接種していくフェーズは終わりました。
この春、新型コロナウイルスが2類から5類になるのに伴い、ワクチンも段階的に有料になります。1回の価格はおそらく1万円以上。無料でも打たない、無料だし打っておこうといった具合に接種を判断するフェーズも終わったことになります。
では、これからはどんな免疫状況(感染歴やワクチン接種歴)やリスクの人が
子どもから、安全に「感染を許容」していくという議論
昨年9月、ワクチン接種率72%に達したデンマークは「新型コロナはもう脅威ではない」として、マスク、ワクチン接種証明の提示など、それまで行っていた新型コロナに関する行動制限を全廃することを発表しました。
集団免疫成立ラインと言われていた70%接種率を達成してからは、感染をある程度許容し、ワクチンを打たない人は重症化や死亡のリスクが高いが自己責任で、ワクチン接種者や若い人などリスクの低い残りの人は、
今年は本当に流行る?インフルエンザ・新型コロナ同時流行への備え方
オーストラリアなど南半球での流行を受け、北半球では今、インフルエンザと新型コロナの同時流行が警戒されている。
「専門家は」警戒しているという点と、「去年も一昨年も結局、流行らなかったではないか」と市民が冷めた反応を見せている点では同じだが、日本と筆者の暮らすドイツでは警戒の仕方が異なる。
日本では新型コロナのワクチンに加えて、インフルエンザのワクチンを接種することが広く呼びかけられているのに
もう1回接種する…?「ハイブリッド免疫」を持つ人への現実的アドバイス
かねてから、①新型コロナの重症化(入院)を防ぐには、最低3回の接種が必要であること、②ワクチン接種+感染の「ハイブリッド免疫」は、ワクチンだけ、感染だけで得た免疫より強固であることが指摘されており、わたしのnoteでも裏付けとなるデータや解析を紹介してきた。
加えて最近出てきたのが、今年の3月頃まで日本でもはやっていたBA.2の感染によってハイブリッド免疫を獲得した人でも、いま流行中のBA.5の
ワクチン接種会場に月曜だけ列ができている愛国的理由
追加接種、完了しました!モデルナ製で。
2回目まではファイザー製を打ったので、交差接種です。
組み替えタンパクワクチンやオミクロン対応ワクチンを待つという手もあったのですが、追加接種をしていないとレストランにも美術館にも気軽に入れないので観念しました。
接種会場まではわが家から2分ほど。終了時間の夜8時ギリギリに予約なしの飛び込みでしたが、待っている人もおらず、医師の問診も「この3つにチェック
クリスマス直前、オミクロン株のいる欧州の今
「新規感染者数が記録更新したと聞いたけど大丈夫?」
「今年2月以来最高の500人超の死者という報道を見ました」
「医療崩壊が起きているそうですね」
日本からドイツのコロナを心配してくださる声が絶えません。
しかし、ハンブルクではオミクロン株が出現した以降も、特にワクチン接種者の生活はほぼ何も変わっていません。クリスマスマーケットも相変わらずにぎわっていますし、街はクリスマスのイルミネーションと
日本はなぜ新型コロナワクチンの接種率を上げることに成功したのか
11月15日付の英「ガーディアン」に新型コロナワクチンについてのわたしのコメントが掲載されました。子宮頸がんワクチンの勧奨再開についても、地の文でコメントの直後に触れられています。
日本の皆さまに向けて、該当部分を翻訳します。
「日本政府がオリンピックを開催すべきだと主張したことで人々は恐怖を感じたのでしょう」と語るのは京都大学大学院医学研究科非常勤講師の村中璃子氏だ。「オリンピックが無ければ
子どもや若い人へのモデルナ製新型コロナワクチン接種停止について
10月6日、デンマーク政府は1991年生まれ以降の若い年代に対するモデルナ製新型コロナワクチンの使用を中止すると発表しました。若年層で稀に発症する心筋炎・心膜炎を懸念し、特に、12歳から18歳の子どもたちについては今後、ファイザー製ワクチンのみを使用するとのことでした。
北欧諸国のデータを解析した未発表の結果に基づく判断で、すでにEMA(欧州当局)には解析を提出しており、EMAの評価も今月中には
イギリス、12歳以上の子どもへの新型コロナワクチン接種を「推奨せず」
9月3日、イギリスのワクチン接種委員会が開かれ、12歳から15歳の健康な子どもへの新型コロワクチンの接種をひき続き「推奨しない」と決定しました。イギリスでも、デルタ株が蔓延するなか新学期が始まり、一刻も早く子どもへの接種を推奨すべきだという声が上がっていました。前日までのメディアは、どこも「間違いなく推奨するだろう」というトーンでした。
一方、一足先に新学期を迎え、同じくデルタ株の流行拡大のはじ
「ウェーバー効果」を知っていますか?―子宮頸がんワクチンと同じことを新型コロナワクチンでくり返さないために
米ファイザーと独バイオンテック製の新型コロナワクチンでは、昨年の12月、海外での接種が始まった当初から、強いアレルギー症状の「アナフィラキシー」が他のワクチンの約10倍の高頻度で起きることが警告されていました。
日本でも医療者への先行接種が始まった2月17日からの3週間、アナフィラキシーを疑う事例が37件報告され、その大半が女性であったことから政府の専門家が、「(旧)茶のしずくせっけん(事件)を
いちど広がったら消えないワクチンへの不安
ドイツはクリスマスの少し前から、ロックダウンしています。ロックダウン再々延長の決まった会議の行われた3月3日時点でドイツでは122日、すでに1年の約3分の1の時間(こうして数字にするとぐっ、ときます)をロックダウンしていることになります。感染者はロックダウン前と比べると大幅に減りワクチンの接種も進んではいるものの、変異株の割合が増えており、「まだもう少しだけ辛抱を!」というのがドイツの専門家の判断
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