5.海へ行こう。
先日、家族で海へ行ってきました。
夏だから家族で海へお出掛けというイベントは、普通の家族では当たり前のことなのかもしれなが、ウチの家族はちょっと違う。
ウチの主人は、現在 ”ガン” という病気と戦っている。
主人からの提案を聞いた時、いつ止まるか分からない時間を少しでも「家族」の思い出を作りたかったからなのかな?と正直に思った。
今は抗がん剤治療で在宅治療をしているが、いつ悪化するかも分からない、完治するかも分からないそんな病気と戦っている最中の「海へ行こう」という提案。
色々心配したけど、本人の身体も大丈夫そうなので行くことにした。
当時の朝。
いつもと違う雰囲気の朝だった。どこに行くかよく分からない子どもたちもどこかテンションが違っていた。行きの車の中、「ドラえもんがいたらどんな道具を使いたい?」という話をしながら、お菓子を食べながら日々の話、昔の話、そんな他愛のない会話をしていた。
目的地に到着。
初めて見る海にお兄ちゃん達は大興奮。一番下は、「????」という顔をしながら海を見ていた。台風の影響なのか風が強く、初めて使うテントに四苦八苦しながら、家族みんなでテントを立てた。
つめたくて
少しぬるい
そして、小魚が泳いでいる海だった。
子ども達もすぐに海に慣れた。借りた浮き輪にずっと浮かんでいる次男。泳ぎに自信がある長男。三男も浮き輪をしっかり掴んで次から次とくる”海の波”を楽しんでいる。長男は次男にちょっかいを出していたが、何でもないことが楽しい時期。3人の顔は常に「笑顔」だった。
お菓子を食べる顔。
海に入って兄弟で戯れあっている時も
喧嘩していても
ずっと子どもたちは笑っていた。
海へ行ってから、明らかに家族の中で何かが変わった。家族の絆というのが深まった気がする。1つの思い出を共有するというのは、絆という見えないものを強くする。
5人で一緒に過ごせる事に感謝しながら、今日も暑い夏を過ごしていく。