2.映画館とわたし
映画館の思い出。それは、私の学生時代の思い出になる。
学生時代の4年間、映画館でバイトをしていた。
”映画館のゆるい感じ”
”ポップコーンのできたての匂い”
そんな場所がとてつもなく魅力的な場所だったので、バイトも楽しく仕事をしていた。
一人でくる人。
友達同士でくる人。
初デートでくる人。
家族連れ。
たくさんの幅広い年齢層が1つの映画を楽しみに待ち合い時間の会話やお客さんの顔は「笑顔」や「ワクワク感」が溢れていた。そして私が働いて時代は、まだ窓口でチケットを買う時代だった。今では、ネットからポチッと好きな席を指定して買うことができるが、私が働いていた時はチケット窓口でのチケット販売がほとんどだった。
この仕事はなかなか地味な仕事だったけど、お客様の「映画」という期待やちょっとした非日常を売っている気分でなかなか楽しかった。
映画館バイトのいいところは、上演中の映画を観れたこと。学生時代、月5〜6本は映画館で映画を観ていた。
今は子どもがいて、なかなか映画館にいくこともできない。そんな今の生活を考えるとあの時間はとっても贅沢な時間だ。
ゆるくて、ポップコーンの匂い、どんな映画だろう〜と期待をしながら入ってくるお客様の顔。
今は、そんな映画館が愛おしくて懐かしい場所になりつつある。