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2週間、嫌いな野菜を味見させ続けると好き嫌いが克服できるらしい。

ご訪問ありがとうございます。2歳半の偏食息子と4ヶ月の娘を子育て中のリケジョママです。

息子が食べられるものを増やすには、どうしたら良いものか.…悩んだ時に研究論文を探してしまうのが私のリケジョっぽいところです。

ということで、今日は「こうしたら、子どもの好き嫌いを克服できたよー」という研究をご紹介させてください。

双子ちゃんたちが明らかにしてくれました

今回ご紹介する研究(1)は、イギリスの3才の双子ちゃんたちが参加してくれたものです。(研究に参加してくれた442人の双子ちゃんとその親御さん、ありがとう!!)

2週間、嫌いな野菜を味見させる

どんな研究だったかというと、まず、AグループとBグループに各家庭を分けます。

Aグループの家庭には、特に何も指示をせず普通の食生活を送ってもらいます。Bグループの家庭には、”好き嫌いを克服する作戦”を伝授した上で、その他は普通に生活してもらったのです。

その作戦というのがこちら↓↓

【作戦1】
子供たちに嫌いな野菜を2週間、毎日味見させる
→嫌いな野菜はすごーーく小さくして与える。
→これは、ご飯の時間とは別の時間に行う。
【作戦2】
食べられた場合にはご褒美としてシールを貼ること

結果がどうだったかというと・・・

嫌いな野菜を食べなかった子の割合
Aグループ 38% → 39%(変化なし)
Bグループ 45% →  9%(すごい!)

ということで、”好き嫌いを克服する作戦”を実施したBグループの圧倒的な勝利となりました。

作戦を実施する前と後で行った、嫌いな野菜を食べれるか評価するためのテストは、野菜を1.5cm×1.5cmにして子どもに出し、親は食べるように促さないよう求められたそうです。

つまり、Bグループの子は実に9割の子が自主的に2週間前まで嫌いだった野菜を食べたってことですよね。これはすごい。

他にも、親から見て、「嫌いな野菜がどのくらい好きになったか」の調査でも、Bグループの方が”好きになった”と答える割合が高かったのだとか。

好き嫌いは遺伝だから仕方ないけれど・・・

以前「偏食・好き嫌いって遺伝らしい」で書いた通り、好き嫌いは遺伝であって、親が甘やかした結果でもなければ、親がいけないわけでもありません。

でも、14日間嫌いな野菜を味見させ続けると、克服できるかも?なのですね。けどけど、実際やる方としては「かなり根気がいる〜;;」という印象。

ので、私はもう少しやりやすい方法にアレンジして実践しています。その結果、先日書いた通り、ツナとジャガイモを数ヶ月ぶりに食してくれました

この私なりのやり方は、また後日書かせて頂きますね。

最後に、好き嫌いが多い子を育てている同志の親御さんへ

もう本当に毎日、毎日、頑張ってますよね!
お疲れ様です!!
「あーー食べてくれない!」とイライラした時に、私が励みにしている本の一節を置いておきます。

彼らは気に入らないものは断固として口にしません。かといって、言い聞かせるわけにもいきません。嫌いなものが健康にいいとは、まだ理解できないからです。

人生で一番大事な 最初の1000日の食事――「妊娠」から「2歳」まで、「赤ちゃんの食事」完全BOOK

そう、食べてくれないのは自分の子だけじゃない。そういう時期だし、言い聞かせたって、何したって、ダメな時はダメなんだぁ!!!!!

と思うと、不思議と私のイライラも落ち着いてくるのです。一緒に(頑張らない範囲で)ベストを尽くしましょう✨それでも食べてくれなかったら仕方ないです!

どうぞよしなに。

参考文献&図書

(1) Parent-administered exposure to increase children’s vegetable acceptance: a randomized controlled trial. J Acad Nutr Diet 2014; 114: 881–888.

(2) 人生で一番大事な 最初の1000日の食事――「妊娠」から「2歳」まで、「赤ちゃんの食事」完全BOOK

本記事でも紹介した”ジェミニ”の研究を基に、「何を」「どう」食べさせたら良いのか解説してくれる本。

イギリスの離乳食・幼児食事情は日本と異なるため、正直、帯にあるように「これ一冊で全部安心」というわけにはいかないと思うけど、科学的根拠に基づく「好き嫌いの克服の仕方」などが載っている点で読んで良かった1冊。

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