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4分で読める!「学校式」保護者面談の取説
最近、特別支援コーディネーターの立場上、そして、年度初めということもあり、保護者の面談に入ることが多い。その中で以下の3点に沿って思ったことを書こうと思う。
◎担任による面談スタイルの定義
◎理想の面談スタイル「未来志向型」
◎コーディネータとしてできること
◎担任による面談スタイルの定義
1.共感型(そうですよね〜と保護者の困り感を丁寧に聴く)
2.主張型(私はこう思いますよ!と保護者に提案する)
3.解決思考型(どうすれば、より良い支援になると思いますか?と問う)
それぞれ、良さがあって良い。相手の保護者のタイプにもよるし、相性もある。しかし、私はそれを校内統一にしたいと考えている。なぜなら、保護者にとって担任は毎年変わる存在であることが多いからだ。だからこそ、同じ支援を継続していく必要があると思う。
そして、何より私が求めるのは、上のどれでもない。3に近いかもしれないが、私の求めるのは「未来志向型」である。
◎理想の面談スタイル「未来志向型」
「未来志向型」・・・未来から逆算して、今何を身につけておく必要があり、それに対してどうアプローチができるのか。
これは、私が面談に入る際に、保護者に必ず質問する内容に関係する。例えば、「5年後お子様にどうなっていてほしいですか?」「どんな高校に入ってほしいとお考えですか?」「どんな大人になってほしいですか?」などである。保護者は”今”の子どもを見ている。それは、目の前の〇〇才の子どもだ。私たちが見ているのは、”未来”の子どもである。
「勉強ができるようになってほしい。」「お友達ができてほしい。」「地域にコミュニティがほしい。」保護者の切な願いである。そのとおりだ。保護者として当然の視点だし、面談をしていて保護者の葛藤や苦労、そしてたまには自責の念さえ感じることもある。しかし、そう保護者が思えば思うほど、子どもにつらい思いをさせているのだとしたら・・・。子どもに無理を強いていたり、子どもの選択肢を狭めているのだとしたら・・・。
この視点に保護者が立つとき、それが真の私たちの出番である。
◎コーディネータとしてできること
まず、「選択肢を提示する」ことができる。
そして、「学びの場所を提案する」ことができる。
さらに、「外部機関と連携して、時には検査や見立てをしてもらう」こともできる。
だからこし、遠慮せず、私たちに「ヘルプ」を求めてきてほしい。そうすると、ありとあらゆる手段を講じて保護者の方に全力で寄り添うことをお約束する。その「ヘルプ」をきっかけに、子どもの「ヘルプ」の気持ちに気づけて、未来を志向することができるかもしれない。
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