偏差値37からの高校受験 #4「勉強との決別」
うちの息子はとにかく勉強が大嫌いです。自分の親がそうであったように放任主義だった私ですが、高校受験を目の前にしてさすがにまずいという状況になってしまいました。
この話は現在進行形なので、結末はまだ私にもわかりません。
これは、勉強嫌いの息子と教育熱心ではなかったのに追い込まれた母が日本の受験戦争に立ち向かう記録です。
私たちのような親子が減ることを願って。
前回は、そんな息子を育てた私の高校受験について書かせていただきました。
息子の中学校生活はコロナと共に始まり、いきなり三ヶ月の休校でした。
今でも思い出すだけで吐き気がするほど人生で一番ストレスだった三ヶ月。反抗期の息子と、在宅ワーク妊婦の密室は精神衛生上最悪なものでした。
どこにも行けない、人とも会えない、けど反抗期の息子とだけは24時間毎日一緒です。
息子の学校はリモート授業も対応しておらず、大量のプリントとお勧めのYoutubeの一覧だけが渡されました。
一週間に一度10分だけ登校し、課題を提出して次の課題を受け取って帰って来ます。
「今学期は提出物だけで成績をつけるので、きちんと提出すること。」
とだけ言われました。
元々提出物を期限に提出できない息子、勉強が大嫌いな息子に学校からの命令を守らせることは至難の技でした。
強く言っても、優しく言っても、言わずに見守ってもダメ。力づくでやらせられるものでもない。
学校に丸投げされた状況で「出さなくて困るのは息子」と放置してしまっていいものか悩みました。
習っていないところも課題が出るので、自主的に学ぶ子や塾に通っている子はついていけるのでしょうが、やる気の無い息子はどんどん取り残されていきます。
ボールは家庭にあるとなると、放置するのは無責任?リモート会議の合間に息子とバトルを繰り返す日々。
我が家が殺人事件現場になるのではと思いました。
予定日まで半年ありましたが、ストレスで今にも第二子が生まれてしまうのではと本気で思いました。
追い打ちをかけるように、長男育児ノータッチの夫からは
「毎日バトルを見るのがストレス」
と言われて、、
もうどうしたらいいのよ!!
一人泣きながら追い込まれるところまで追い込まれると、ストレスの先の先の先の行き止まりに辿り着きました。
コロナで身近な人の死を経験したのですが、とりあえず息子は生きている。
もう言っても言わなくてもやらないなら勉強のことを考えるのは止めよう!
ふと自分の中学時代を思い出します。
やれと言われてやったことは無かったし、スイッチが入ればやる時はやる、、、はず。
ふと息子を見ると、こんなに神経をすり減らしてる私とは反して凄く活き活きしています。
外出嫌い、学校嫌い、ゲーム大好きな息子は休校の決定に大喜びしていました。「今まで生きた中で一番幸せな三ヶ月」だったそうです。たまには散歩くらい行こうよと誘っても返ってくる言葉は「ステイホーム!」。
空手の先生とのマンツーマン稽古にだけは出掛けて行くのですが、息子は誰よりも小池都知事の言いつけを守っていました。
中学校生活のスタートが三ヶ月の休校で身についたのは、勉強しない習慣だけでした。あれだけ苦しかったのに、何の成果も無し。情けない母です。
ここから更に落ちるとこまで落ちていきます。長くなってしまってので続きはまた。
長文最後まで読んでいただきありがとうございます。
つづく