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Ask for help!!!

私は高校から海外にあるインターナショナルスクールに進学した。
そして、その高校3年間の間で何度も何度も言われた言葉がある。
特に先生たちに。

それは、
Ask for help!!! Ask for help if you need help.
(助けが必要ならば助けを求めて!)

今なら、「そうだよね」と思える。「当たり前のことだよね」とも。
分からないことがあったら、質問する。
不安なことや心配なことがあったら、それを素直に打ち明ける。

高校時代の私には、2種類のAsk for helpしないといけない事柄があった。

一つ目は、シンプルに学校の勉強のこと。私が通っていた学校は国際バカロレア(IB)教育をしていて、日本の今まで私がやってきた教育とはまるで違うし、そもそも言語も違うし、戸惑ってばかりだった。

二つ目は、自身のメンタルに関すること。私は人に弱音を言えるタイプではなくて、自分のメンタルくらい自分で保たなくてはとずっと思っていた。

高校の頃の私にとって、特に二つ目の自身のメンタルのことでAsk for helpできるようになることが何よりも難しくて、でも何よりも大切なことだった。

あの頃の私は、人に自分の弱さを曝け出すことなんて絶対できなかったし、そんなのカッコ悪いと思っていた。
不安で不安で仕方なくなった時も、もう消えてしまいたいと思った時も、私は自分のそんな気持ちを人に気づかれないように、大丈夫なふりをして笑っていた。
限界なんかとっくのとうに超えていたはずなのに、心に蓋をして、心の声を無視して、いつも自分を偽って無理にでもポジティブに明るく振る舞っていた。
理想の自分を演じようとしていた。

でも、勿論そんなの続くわけない。
心の悲鳴を無視し続けたから、体が悲鳴をあげた。
学校には行かなくなった。

海外の学校(学校にもよる)は、日本の学校とは違って別に不登校になっても、全然学校側からは何も言ってこない。欠席することは流石に連絡しないといけないけれど、出欠担当者宛にメールを送るだけだ。
電話をかけてくる担任もいないし、そもそもみんな選択している授業が違うから、同じクラスという感覚もなければ、担任の先生というはっきりした存在もいない。

飛び級や留年をしている子もたくさんいるから、別に私が学校に行けないことによって次の学年に進めなくても、そんなの関係なし。といった感じだろうか。
特に一番最初に通っていた学校はとても大きい学校だったので、そんな感じだった。転校した先の学校は、小さめのこじんまりとした学校だったので、生徒一人一人をすごい気にかけてくれて、私はそこで何とか卒業できた。

私は誰かが気づいてくれるのを待っていたんだと思う。
誰かが手を差し伸べてくれるのを待っていたんだと思う。
でも、そうじゃないんだよ。待ってても誰もこない。

自分の心の声に気づいてあげられるのは、自分だけ。
だからこそ、自分から声をあげないと、自分から助けを求めないと。

辛い、助けてほしい。そのひと声さえあげることができたら、きっと周りにはたくさんの助けてくれる人がいる。結局は自分自身が乗り越えないといけない問題だけど、周りに寄り添ってくれる人がいるかいないかは大きな違いだと思う。


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