
【育児日記】「あらあら、まぁまぁ、だいじょうぶ」で子育てが楽になった話
先日家族で埼玉県飯能市にある「ムーミンバレーパーク」へ行ってきた。
そこから家族でムーミンにどハマりして、YouTubeで平成ムーミンこと「楽しいムーミン一家」を見ている。
今見ると、幼少期に見ていたころと違う感想が出てきて、大変面白い。
ムーミンパパは自由すぎる。自叙伝を書いているけれど、本が売れた気配はない。あの家を建てる腕前なら、大工の方が稼げそうだ。平和が続くと『小説のネタがなくなる』という理由で、ムーミンに何も告げずにママを誘って旅に出てしまう。
破天荒がすぎると思うのだ。
その反面ムーミンママはおっとりしている。
飛行鬼が落とした魔法のシルクハットから雲が出てきて、子どもたちがそれに乗って遊び始めても『ちゃんと気をつけて遊びなさい』と言うだけ。
どんなことが起きても『あらあら』と受け止め、決して騒がない。
その器の大きさに、今さらながら驚かされる。
でも、それくらいの心の広さじゃないと、あの自由すぎるパパとは結婚できないか。と妙に納得する自分もいる。
いいな。ムーミンママ。昔よりずっと好きになった。
そしてそんなムーミン谷の生活を見ているうちに、というか、ママとほかのキャラクターとの交流を見ているうちにあることに気づいたのだ。
子育てって大概「あらあら」「まぁまぁ」「だいじょうぶ」の3語で乗り切れるんじゃないかということだ。
先日、次女がテーブルに乗っていたお茶を盛大にぶちまけた。
あたり一面に飛び散る水。まずい!という顔をした次女。
いつもなら「何やってるの!」というところだが、ムーミンママの真似をして「あらあら・・・」と言ってみた。
怒られると思っていた次女の表情が緩み、すぐに「ごめんね。手が滑っちゃって」と謝ってきた。
「大丈夫。拭けばいいから。」
私も笑顔になった。
そう、拭けばいい。お茶もまた入れればいい。それだけの事だ。怒ることじゃない。
あらあら…というなんともまったりした言葉が、私の脳内瞬間湯沸かし器のスイッチをパチン!と切ってくれたのだ。
また、別の日には長女が学校で起きたことを話してくれた。
娘の話を要約すると「休み時間にふざけが過ぎる男子のせいで、全員外遊びにいけと言われた。私はクラスで本を読んだり、絵を描いたりしたいのに」ということだった。
いつもなら「男子はどんな悪ふざけをしたのか。」とか「あんたは悪いことしてないんだから室内に残れないか交渉したらどうか。」など、口をはさんでしまうところだが、ここでもムーミンママの真似をして「男子がふざけてさぁ」のところでは「あらあら」。「私たちまでとばっちりでさ」のところでは「まぁ!」、「寒いのにさ。行きたくないよ。外なんて。」というとこ
ろでは再び「あらあら~」と相づちを打った。
最終的に「やだな。」という娘に対し「大丈夫?」と問いかけると、私に話してすっきりしたのか大丈夫。と返ってきた。「外遊びも楽しいしね。」とのこと。それなら安心だ。
娘は私に答えを求めていたわけじゃない。ただ聞いて欲しかったのだ。話しているうちになんとなく気持ちがすっきりして、まぁいいか。と思えるようになったのだと思う。
よけいな口出しをしていたら「そんなことわかってるのに!」等の反発も起きたかもしれない。
試した二回が二回ともうまくいってしまった。
やっぱりムーミンママ作戦は有効性があるのだ。そう確信した私は以来ずっとこの三語を口癖にしていくことを試みている。
まだまだ「何やってるの?」「早く」とかのほうが口をついて出やすく、反省することも多いが、そういう時も「あらあら、また『何やってるの!』って言っちゃった。でも、大丈夫」とか「そういう時もあるよね。大丈夫」と自分に言い聞かせることで、落ち込むことも少なくなってきたように感じる。
あらあら、まぁまぁ、だいじょうぶ』の三語があれば、子育ても、日々のちょっとしたイライラも、もう少し穏やかに乗り越えられるかもしれない。
これからもムーミンママの知恵を借りながら、肩の力を抜いて楽しく暮らしていこうと思う。
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